物語流通機構論の構想
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物語流通機構論の構想
(稲賀敬二コレクション / 稲賀敬二著, 1)
笠間書院, 2007.5
- タイトル読み
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モノガタリ リュウツウ キコウロン ノ コウソウ
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注記
解説: 田中貴子
収録内容
- 開幕の口上 : 意図する内容を要約すると
- 娘たちにからかわれる「竹取の翁」 (『万葉』の『竹取』)
- 翁の手を離れるかぐや姫 (王朝の『竹取』)
- 伝承的英雄物語の方法 : ヤマトタケル : (記紀の英雄)
- 古代英雄像の性格 : オオハツセ (雄略天皇) : (記紀の天皇)
- 『古事記』の終末 : 継体天皇の周辺
- 新しい時代へ : 天武天皇前後
- 『竹取』の「昔」 : 「今は昔」の本質
- 歌物語からの逸脱
- 絵巻の世界と読者
- 中務のいる町
- 大斎院選子の周辺
- 大斎院の文化的戦略
- 儀礼的要請の裏と表
- 「系列化集合」の物語方法
- 物語公表のタイミング
- 「光源氏」から『源氏物語』へ
- 巣守の物語と宇治十帖
- 散逸「桜人」と「巣守」
- 新しい流行の意匠・異端の功罪 : 閉幕の辞
- 人間関係論と文学史 : 『古事記』から『古今集』へ
- 違約と選択 : 古典文学の形成 : 「講演筆録」
- 構想と表現
- 古典鑑賞の方法・物語 : 『源氏物語』『堤中納言物語』へ
- 物語作中人物の口ずさむ詩句
- 帝の院号と時代設定意識 : 「嵯峨の帝」から「桐壺の帝」へ、承和の変前後からの半世紀
- 物語流通機構の形成期 : 十世紀の女性の裏とおもて
- 王朝物語の制作工房 : 中務の住む町
- 女性高等教育の段階的移行 : 平安朝、十世紀・十一世紀の事例について
- 散文表現の転換期・一条朝
- 「隠身」と「変形」・序説
内容説明・目次
目次
- 第1部 主役交替の現象学(主役の座・竹取の翁の退場—物語と舞台;二幕構成の一生(古代英雄の生涯)—記紀の世界;遠い昔と身近な昔(『古事記』から『万葉』へ)—変質する「昔」;読者が参入する物語世界;物語の制作工房—「作者」誕生以前;文壇と社交;女流作家の書斎;晩年の思惟と模索;非系列化作品の運命)
- 第2部 物語の形成過程と流通機構(人間関係論と文学史—『古事記』から『古今集』へ;講演筆録 違約と選択—古典文学の形成;構想と表現;古典鑑賞の方法・物語—『源氏物語』『堤中納言物語』へ;物語作中人物の口ずさむ詩句;帝の院号と時代設定意識—「嵯峨の帝」から「桐壷の帝」へ、承和の変前後からの半世紀;物語流通機構の形成期—十世紀の女性の裏とおもて;王朝物語の制作工房—中務の住む町;女性高等教育の段階的移行—平安朝、十世紀・十一世紀の事例について;散文表現の転換期・一条期;「隠身」と「変形」・序説)
「BOOKデータベース」 より