病気になったら死ねというのか : 医療難民の時代

書誌事項

病気になったら死ねというのか : 医療難民の時代

矢吹紀人著

大月書店, 2007.9

タイトル別名

病気になったら死ねというのか

タイトル読み

ビョウキ ニ ナッタラ シネ トイウノカ : イリョウ ナンミン ノ ジダイ

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内容説明・目次

内容説明

ずっと受け続けてきた医療を打ち切られる患者たち。病院から追い出される高齢者たち。医者にかかりたくても地域に医者がいないとなげく住民たち。そして、今日の暮らしもままならないなか、健康に生きることさえあきらめざるをえない人たち…。劣悪な医療政策が国民の生命を直撃している。その実態を克明に描いた渾身のルポルタージュ。

目次

  • 第1章 「国保」が暮らしを破壊する(長寿を保障した「国民皆保険」が;無差別化する保険証取り上げ;「懲罰的」になる保険証取り上げ;C型肝炎で治療中でも;医療費無料の子どもにも;「資格証明書」以外にも問題が;「セイフティーネット」はどこに;国保にいのちを奪われる;救急搬送され三日で死亡;のしかかる社会状況の重さに;国保行政からいのちを守るため;収納率向上の新たな手段とは;生活費も売掛金も差し押さえ;息子名義の生命保険までも;市民を威圧する「赤い警告書」;法律を無視したやりかたで;それでも滞納者を締めつける)
  • 第2章 医療の「最底辺」を生きる人びと(連続しておきた都会の孤独死;四七人が孤独死のニュータウン;雪深い地で高齢者は;危機的状況は日本中に;自力で孤独死を防ぐ人びと;路上生活の人たちに医療は;医療に手が届かない人びと;「人間扱いされない」仕事の現場で;「低所得」がいのちを左右する)
  • 第3章 医師不足が地域を崩壊させる(常勤内科医ゼロの病院では;置き去りにされる地域医療;「そこに医療がある」大切さ;ひとりの不足が医療全体に;小児科医がいのちをかけて訴えたこと;未来のある医療のために;「女性医師問題」から見えるもの;根本原因は絶対的な医師不足)
  • 第4章 「療養病床」を奪われた患者は(突然の「閉院」が襲いかかる;療養病床追い出しで患者は;医療費削減で狙われるのは誰か;「一五万床」は根拠のない数字;病院から追い出されるのは;医療を破壊するのは誰なのか;「コムスン事件」で介護保険の破綻が;営利企業の参入で介護現場は;介護での採算重視の果てに;利用者から「乖離」する介護)
  • 第5章 「リハビリ打ち切り」は死の宣告(患者の声を無視した措置で;症状悪化の仲間のために;新聞への一通の投書から;ようやくたどりついたリハビリが;「私の日常を返してください」;「見なおし」がもたらすものは)

「BOOKデータベース」 より

詳細情報

  • NII書誌ID(NCID)
    BA83190745
  • ISBN
    • 9784272360598
  • 出版国コード
    ja
  • タイトル言語コード
    jpn
  • 本文言語コード
    jpn
  • 出版地
    東京
  • ページ数/冊数
    166p
  • 大きさ
    19cm
  • 分類
  • 件名
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