第九 : 世界的讃歌となった交響曲の物語
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書誌事項
第九 : 世界的讃歌となった交響曲の物語
法政大学出版局, 2007.12
- タイトル別名
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Die Neunte : Schiller, Beethoven und die Geschichte eines musikalischen Welterfolgs
- タイトル読み
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ダイク : セカイテキ サンカ ト ナッタ コウキョウキョク ノ モノガタリ
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注記
原著 (München, Wien : C. Hanser, c2005) の全訳
内容説明・目次
内容説明
シラーの詩『歓喜に寄す』があらわされてから四半世紀以上もの歳月をかけ、すでに聴覚障害をきたしていたベートーヴェンが曲をつけて誕生したのが「第九交響曲」であった。1824年のウィーンでの初演から今日にいたるまで、いかにして「第九」は世界中の人びとに愛され受け容れられるようになったのか。本書は、多くの同時代史料と文学テクストを駆使して、「第九」の作詞者としては過小に評価されてきた詩人シラーとベートーヴェンの人物像にはじまり、世界的な大成功をおさめることになった交響曲の物語を、近代ヨーロッパの社会と文化の流れにそいつつ躍動感あふれる筆致で描き出す。
目次
- 1 暗雲に覆われた「世紀の一瞬」—第九交響曲の初演
- 2 『歓喜に寄す』—世界詩に向けての九つの探検(シラー)
- 3 「いまや見つけたり…歓喜を!」—歓びへと向かう茨の道(ベートーヴェン)
- 4 「この口づけを、全世界に与えん!」—ベルリン、ロンドン、パリ、ニューヨーク
- 5 「創造主を心に感ずるや、世界よ?」—筆削者の登場
- 6 「時流が容赦なく分け隔てたものを…」—崇拝と論争、階級闘争
- 7 「汝ら跪くや、幾千万の人びとよ…」—第九交響曲はいかにして堕落したか
- 8 「この音ではなく!」—キューブリック、カーゲル、そしてヨーロッパ讃歌
- 10 フィナーレ—大激論のあとでの歓喜
「BOOKデータベース」 より