日本のマラーノ文学 : Dulcinea roja
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日本のマラーノ文学 : Dulcinea roja
人文書院, 2007.12
- タイトル読み
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ニホン ノ マラーノ ブンガク : Dulcinea roja
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注記
初出一覧: 巻末
内容説明・目次
内容説明
「マラーノ」という侮蔑的表現を裏返し、それを隠れユダヤ人を示す歴史的用法から解き放ち、より普遍的な意味で、ひとが本来の出自を社会的に隠して生き延びねばならぬ状況一般に用いることははたして可能か。在日朝鮮人、被差別部落出身者等々をあえて「マラーノ」と呼ぶことで、ありえぬ想像上の自我のもとに説話の主体を引き受けるという、文学の本質に触れる意欲的な新ジャンル論。
目次
- ドゥルシネーア赤
- 李香蘭の喪われた家
- 立原正秋という問題
- 寺山修司—朝鮮人のふりをすること
- 中上健次の詩
- 中上健次—路地の映像
- 劇作家としての松田優作
- 帷子耀
- 宋敏鎬のブルックリン体験
- 玄月—土地の凋落
- アイドルの終わり—『パッチギ!LOVE&PEACE』
- ここで突然、プルースト
- 川村湊を批判する—生まれてもそこは異郷
「BOOKデータベース」 より