ミニマ・グラシア : 歴史と希求
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ミニマ・グラシア : 歴史と希求
岩波書店, 2008.5
- タイトル別名
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Mínima gracia
ミニマグラシア : 歴史と希求
- タイトル読み
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ミニマ グラシア : レキシ ト キキュウ
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注記
参照文献: 論末
内容説明・目次
内容説明
生きることが、他のなにものかに集約されることであってはならない—。全体調和の歴史を打破するための支えはどこにあるのか。権力者の歴史的時空を切り裂いて溢れだそうとする未発の世界の尖端で、時は、身体は、そして記憶はいかなる像を結ぼうとしているのだろうか。ソロー、ヴェイユ、ベンヤミン、ソンタグ、アレーナスら、生と死への誠実さを貫徹するために闘った人々の姿と思想を照らしつつ、「九・一一以後」論を超えて、人間古来の視座—ミニマ・グラシア“最小限の恩寵”—の回復をめざし、新たな歴史的倫理への探究をこころみる評論集。
目次
- “良き眺め”を探して
- 衛星的暴力の彼方—メディアと世界同時性
- 時の瓦礫の島
- 皮膚の歴史—シャドウ・アーカイヴとしての映像
- 廃墟とアメリカ
- 待機する灰
- 戦争とイーリアス—ソローからヴェイユへ
- 眼と眼のはざまに砂漠が—アブ・グレイブを目撃しないこと
- 蝶と樹々の回帰線
- 月に近い町で—繭のなかのベンヤミン
- ミニマ・グラシア—銅の李舜臣、琥珀の金芝河
「BOOKデータベース」 より