世紀末芸術
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世紀末芸術
(ちくま学芸文庫, [タ-6-4])
筑摩書房, 2008.7
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セイキマツ ゲイジュツ
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Note
底本: 「世紀末芸術 新装版」 (1981年1月紀伊國屋書店刊)
参考文献解題: p256-261
Description and Table of Contents
Description
メタモルフォーズする官能の女性像、流麗なアラベスク模様、象徴的な動植物モティーフ—。アールヌーヴォーやユーゲントシュティールなど「世紀末芸術」は、19世紀末、爛熟の極に達した西欧文化の中から、一斉に花ひらいた。混沌とした転換期の鋭敏な感受性が、華麗な装飾性や、幻想的な精神世界などを追求しはじめたのだ。そこにはすでに、抽象表現の台頭、諸芸術の綜合、芸術言語の国際化等、20世紀芸術にとって大きな意味をもつ諸問題が提起されていた。新時代への「美の冒険」でもあった芸術運動を、絵画や彫刻、建築、装飾、デザインの分野にわたって捉える。
Table of Contents
- 序章 世紀末芸術とは何か(転換期の芸術;新しい芸術理念;頽廃と新生)
- 第2章 世紀末芸術の背景(社会的風土;機械文明の発達;ジャーナリズムの繁栄;遙かな国・遠い国)
- 第3章 世紀末芸術の特質(華麗な饗宴;魂の深淵;よく見る夢;音楽性と文学性)
- 第4章 世紀末芸術の美学(象徴主義;綜合主義;科学主義)
- 結び 二十世紀への道
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