シオニズムとアラブ : ジャボティンスキーとイスラエル右派一八八〇-二〇〇五年

書誌事項

シオニズムとアラブ : ジャボティンスキーとイスラエル右派一八八〇-二〇〇五年

森まり子著

(講談社選書メチエ, 418)

講談社, 2008.7

タイトル別名

シオニズムとアラブ : ジャボティンスキーとイスラエル右派 : 一八八〇-二〇〇五年

シオニズムとアラブ : ジャボティンスキーとイスラエル右派1880-2005年

タイトル読み

シオニズム ト アラブ : ジャボティンスキー ト イスラエル ウハ 1880-2005ネン

注記

修士論文 「シオニズム修正主義における民族と国家 -ウラジーミル・ジャボティンスキーの思想的軌跡を中心に-」 (東京大学大学院, 1994) に加筆・改変を加えたもの

参考文献あり

内容説明・目次

内容説明

「(アラブ人との)合意につながる唯一の道は『鉄の壁を建てる』ことであり、それはイスラエルの地ではいかなる状況下でもアラブ人の圧力に屈しない力がなければならないことを意味する」(一九二三年の論文「鉄の壁」より)。二〇〇二年に着工、今なお未完成のヨルダン川西岸に分離壁。その理論的基盤となる思想を唱えたのが、リクードのイデオロギー、修正主義シオニズムの鼻祖ジャボティンスキーである。紆余曲折を経て先鋭化されていった彼の民族論は、イスラエルの対アラブ強硬論を読み解く重要な鍵となる。民族と国家との関係はどうあるべきか?この紛争に未来はあるのか?混迷の続くパレスチナ問題の核心と本質に迫る意欲作。

目次

  • 第1章 多民族国家における模索(一八八〇〜一九一七年)—修正主義シオニズムの濫觴(ロシア帝国におけるジャボティンスキー;オーストリア=ハンガリー帝国の民族問題とジャボティンスキー ほか)
  • 第2章 民族国家と「鉄の壁」(一九一七〜一九四〇年)—ジャボティンスキーと修正主義運動の世界観(修正主義運動の誕生;ジャボティンスキーの民族観と国家観 ほか)
  • 第3章 ジャボティンスキーからメナヘム・ベギンへ(一九三〇年代〜1981年)—修正主義運動の転換と継承(修正主義運動の分裂とリクードへの道;ブリット・ハビリョニームの「逸脱」 ほか)
  • 第4章 甦る「鉄の壁」(一九八二〜二〇〇五年)—ジャボティンスキーの遺産と現代イスラエル政治(レバノン戦争と極右の擡頭;シャミルとレヒの復権 ほか)

「BOOKデータベース」 より

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