福永武彦論 : 「純粋記憶」の生成とボードレール

書誌事項

福永武彦論 : 「純粋記憶」の生成とボードレール

西岡亜紀著

東信堂, 2008.10

タイトル別名

福永武彦論 : 純粋記憶の生成とボードレール

福永武彦におけるボードレール : 「純粋記憶」の生成をめぐって

タイトル読み

フクナガ タケヒコ ロン : ジュンスイ キオク ノ セイセイ ト ボードレール

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注記

博士論文『福永武彦におけるボードレール : 「純粋記憶」の生成をめぐって』 (お茶の水大学, 2006年) をもとにしたもの

主要参考文献: p239-274

福永武彦 生涯と作品: p275-283

内容説明・目次

内容説明

記憶の奥深く、ある核心的なイメージが眠っている。忘却の底に沈み、容易に捉えられないこうした内的風景を「純粋記憶」と呼び、具体的な色、匂い、音などが記憶や心を呼び覚ます情景を描き、自らにとって本質的な記憶の定着を試み続けた福永の営みを、感覚と精神との交響を説いたボードレールの「万物照応」の理論に照らし、初期から晩年の福永作品に即して具体的、精細に跡づけた本書は、ユニークな作家論であると共に、比較文学の優れた労作である。

目次

  • 序章 問題の所在
  • 第1章 追憶の主題—幼年喪失から憧憬そして形象へ
  • 第2章 モティーフの誕生—『独身者』における「純粋な記憶」をめぐって
  • 第3章 小説「冥府」における「幼年」—「暗黒意識」から「純粋記憶」へ
  • 第4章 想像力あるいは記憶の創造—『忘却の河』における記憶観の転換
  • 第5章 失われた記憶の小説『幼年』—「純粋記憶」と「万物照応」
  • 第6章 深く生きられた「現在」—『死の島』における二四時間

「BOOKデータベース」 より

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