近世公文書論 : 公文書システムの形成と発展

書誌事項

近世公文書論 : 公文書システムの形成と発展

大石学編

岩田書院, 2008.11

タイトル読み

キンセイ コウブンショ ロン : コウブンショ システム ノ ケイセイ ト ハッテン

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注記

東京学芸大学日本近世史研究会において各参加者が提出した卒業論文、修士論文、博士論文 (1999年度-2004年度) の成果をもとにしたもの

内容説明・目次

内容説明

前書『近世国家の権力構造』(岩田書院、2003)の成果をもとに、本書では、空間軸と時間軸の視覚から、近世の公文書システムが、国家・社会を列島規模で集中・統合し、社会の均質化・同質化を進める過程を明らかにすることを目指している。この作業を通じて、日本近世を国民国家形成過程として捉える視覚・方法を提示するとともに、これら公文書システムを支える近世の公共性や、公共圏の成立・発展の実態に迫る視覚・方法も提示する。

目次

  • 第1章 幕府代官所における公文書行政の成立とその継続的運営
  • 第2章 江戸廻り地域の成立と公文書行政—屋敷改の成立と作成帳面
  • 第3章 大名改易における藩領処理—城引き渡し時の文書作成
  • 第4章 近世百姓印と村の公文書
  • 第5章 大岡忠相とアーカイブズ政策
  • 第6章 加賀藩の朝鮮人御用にみる公文書—越中国礪波郡十村家川合文書「朝鮮人御用馬留帳」の分析から
  • 第7章 用水組合運営と公文書—吉野川第拾関分水の用水組合「井組」を事例に
  • 第8章 甲府町年寄の由緒と将軍年始参上
  • 第9章 御三卿一橋徳川家の関東領知役所における「伺書」—現用文書と非現用文書
  • 第10章 武州一宮氷川神社の代替御礼例書に関する一考察
  • 第11章 近世における太政官印再興の歴史的意義
  • 第12章 茶壷道中と数寄屋坊主—「菟道青表紙図彙」の作成を事例に
  • 第13章 旗本家の知行所支配行政の実現と「在役」—一五○○石牧野家を事例に
  • 第14章 村落・地域社会の知的力量と「村の編纂物」—村役人層の資質形成と村方文書共有ネットワーク
  • 終章 方法としての近世公文書論

「BOOKデータベース」 より

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