熱学思想の史的展開 : 熱とエントロピー
著者
書誌事項
熱学思想の史的展開 : 熱とエントロピー
(ちくま学芸文庫, [ヤ-18-1],
筑摩書房, 2008.12-2009.2
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- タイトル読み
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ネツガク シソウ ノ シテキ テンカイ : ネツ ト エントロピー
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1426.02/Y31/1204507352,
2426.02/Y31/2204513860, 3462.02/Y31/3204530790;204543573
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注記
現代数学社 (1987.2刊) をもとに全面的に改稿したもの
シリーズ番号はブックジャケットによる
[第1巻]目次: p008-012
[第2巻]目次: p003-007
[第3巻]目次: p003-006
内容説明・目次
- 巻冊次
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1 ISBN 9784480091819
内容説明
ニュートン力学のあとを受けた18〜19世紀は、熱をめぐる世紀となった。なぜ熱だったのか?本書は、科学者・技術者の実験や論理を丹念に原典から読みとり、思考の核心をえぐり、現代からは見えにくくなった当時の共通認識にまで肉薄する壮大な熱学思想史。迫力ある科学ドキュメントでもある。後世が断ずる「愚かな誤り」が実はいかに精緻であったかがじっくりと語られる。新版ともいえる全面改稿の全3巻。第1巻は、熱の正体をさぐった熱力学前史。化学者ラヴォアジェが熱素説の下で化学の体系化をなしとげ、より解析的に熱を取り扱う道が拓かれるまで。
目次
- 第1部 物質理論と力学的還元主義(機械論的自然観と熱—ガリレオをめぐって;「粒子哲学」と熱運動論の提唱—ボイルをめぐって;「ボイルの法則」をめぐって—ボイル、フック、ニュートン;引力、斥力パラダイムの形成—ニュートンとヘールズ ほか)
- 第2部 熱素説の形成(不可秤流体と保存則—ブールハーヴェとフランクリン;スコットランド学派の形成—マクローリン、ヒューム、カレン;熱容量と熱量概念の成立—カレンとブラック・その1;潜熱概念と熱量保存則—カレンとブラック・その2 ほか)
- 巻冊次
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2 ISBN 9784480091826
内容説明
カルノー28歳、わずか1篇の論文『火の動力』で、熱力学の基礎を確立した。イギリスに誕生した蒸気機関は、フランスで効率改良の理論研究が進められ、彼は熱の生む動力の絶対的な制約を見いだす。だがその理論は巨視的自然の究極の真理に触れるラディカルなもので、技術者にも物理学者にも受け入れられることなく長く埋もれる運命となる。第2巻は、熱力学草創期。熱素説の形成と崩壊、そして熱力学第1法則、エネルギー原理の確立と進む。さらに議論は熱力学第2法則とエントロピー概念の形成へとのぼりつめていく。欧米にも類書のない広がりと深さに裏づけられた、迫力ある科学史。
目次
- 第3部 熱量学と熱量保存則(熱量学の原理の提唱—ラプラスとラヴォアジェ;気体の熱膨張と温度概念批判—ラプラス、ゲイ=リュサック、ドルトン;断熱変化と気体比熱をめぐって—“比熱変化理論”と“比熱・潜熱理論”;解析的熱量学の完成—ラプラスとポアソン ほか)
- 第4部 熱の動力—カルノーとジュール(新しい問題の設定—熱の「動力」—カルノーとワット;理想的熱機関の理論—カルノーの定理;カルノー理論の構造と外延—熱力学の第1ページ;間奏曲—熱波動論の形成と限界—ヤング、ヒューエル、カルノー ほか)
- 巻冊次
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3 ISBN 9784480091833
内容説明
「エントロピー」の誕生は難産だった。熱の動力をめぐるカルノー以来の苦闘をへて、熱力学はやがて第1法則と第2法則を確立し、ついにエントロピー概念に到達する。マクロな自然の秘密を明るみに出したそのエントロピーとは何か。「エネルギーの散逸」とのみ捉えられがちな誤謬を正しつつ議論は進む。第3巻は熱力学の完成とその新たな展開。マクスウェル、トムソンらの寄与とクラウジウスの卓抜な総合化、さらにギブズの化学平衡論により制約因子としてのエントロピーの本性が明らかとなってゆく。論文・書簡を含む多くの原典を博捜して成った壮大な熱学史。格好の熱力学入門篇。全3巻完結。
目次
- 第5部 熱力学の原理の提唱(熱の普遍性の原理 熱力学第1法則の確立—クラウジウスの50年論文(その1);熱の特殊性の原理 熱力学第2法則の提唱—クラウジウスの50年論文(その2);カルノー関数と絶対温度をめぐって—ウィリアム・トムソンの問題意識;ジュール‐トムソン効果と絶対温度の定義—トムソン:1852‐54年;熱力学第2法則の数学的表現—トムソンとクラウジウス:1854年)
- 第6部 エネルギーとエントロピー(第2法則からエントロピーへ—クラウジウスの模索;熱力学の体系化にむけて—利用可能なエネルギーと平衡条件;自由エネルギーと熱学の体系—ヨシア・ウィラード・ギブズ;ネルンストの定理と熱力学第3法則—ネルンストとプランク;熱学と熱的地球像—熱学が意図してきたもの)
「BOOKデータベース」 より