眼の隠喩 : 視線の現象学

Bibliographic Information

眼の隠喩 : 視線の現象学

多木浩二著

(ちくま学芸文庫, [タ-29-1])

筑摩書房, 2008.12

Title Transcription

メ ノ インユ : シセン ノ ゲンショウガク

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Note

底本: 青土社 (1982.10刊) の新装版 (2002.6青土社刊)

雑誌「現代思想」の連載の前半 (1980年7月号-1982年5月号) をまとめ、全面的に加筆したもの

註: p369-383

Description and Table of Contents

Description

見ること、それは「もの」を知覚すること。視線を意識することは「もの」自体にも作用し私たちの認識に影響を及ぼす。例えば我々は道路に描かれた平行線を手がかりに距離を知覚する。これは絵画の遠近法の影響であり、ひいてはこの知覚に基づき街が造られるようになった。本書は視覚的表現や事物と、人間の関係についての考察。あらゆる表現物に刻み込まれた人々の様態を丹念に読み取り、言語化できない無意識な視線を介して世界を見る方法を提示する。またその無意識の世界が、我々の文化の地層を変えていく様相を丹念に語る。思想・美術など幅広い分野に足跡を残す著者の代表作。

Table of Contents

  • 1 イメージの交通—象徴と地理的空間
  • 2 人形の家—理性と遊戯性/経験の空間性
  • 3 趣味のユートピア—カタログの両義性
  • 4 視線の政治学—眼の隠喩/視線の破砕
  • 5 ブルジョワジーの肖像—ある時代の神話
  • 6 測定する視線—十九世紀的「知」の断面
  • 7 王の寝台—権力の舞台
  • 8 椅子の身体論—儀礼と快楽
  • 9 メトロポリスの神話学—虚構としての視線

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Details

  • NCID
    BA88278570
  • ISBN
    • 9784480091888
  • Country Code
    ja
  • Title Language Code
    jpn
  • Text Language Code
    jpn
  • Place of Publication
    東京
  • Pages/Volumes
    399p
  • Size
    15cm
  • Classification
  • Subject Headings
  • Parent Bibliography ID
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