東洋的都市経験の深層
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東洋的都市経験の深層
(《思想*多島海》シリーズ, 13 . 散歩の文化学||サンポ ノ ブンカガク ; 2)
法政大学出版局, 2009.1
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トウヨウテキ トシ ケイケン ノ シンソウ
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参考文献: p261-270
Description and Table of Contents
Description
東洋の都市の基底には人柱が眠っている。その人柱とは、生活人としての民=百姓だった。新王朝が都市を作邑・創設するとき、先朝の“遺民”らは、造られ保障された“市”を歩く散歩人へと転生する。この東洋的都市経験の根源をなす散歩人たちの位相へ、『荘子』無何有の郷の逍遙遊、『論語』の都市的アレゴリー、鄭の男のラブレー的な寸断と解体の眼差し、人麿の相聞‐挽歌の心象界などを貫く古代的界隈の生活世界へ、と赴く。われわれの内になお眠る人柱にも意味の覚醒を促す、記号論的考察。
Table of Contents
- 序 東洋的都市経験の基底としての作邑的界隈
- 第1章 荘子—無何有の郷の逍遙遊
- 第2章 孔子—暮春の逍遙
- 第3章 鄭の男—界隈からのアレゴリーの発生
- 第4章 人麿—“靡けこの山”
- 結び 散歩する主体と都市
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