『源氏物語』の源泉と継承

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『源氏物語』の源泉と継承

川島絹江著

笠間書院, 2009.3

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源氏物語の源泉と継承

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ゲンジ モノガタリ ノ ゲンセン ト ケイショウ

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Description and Table of Contents

Description

『源氏物語』の源泉として、実在人物や当時の気象、内裏建築、梅花や琴(きん)という斬新な切り口で挑み、深く新しい読みを提唱。論を成すために徹底的に追求する姿勢が『承安五節絵』研究に、琴(きん)の実体験に基づいた音楽論に結実した。『源氏物語』を女性の生き方を探究した書と位置づけ、鎌倉時代初めの『無名草子』がいかにそれを継承したかを併せて論じ、『源氏物語』の成立以前、当時、以後と、長いスパンで、物語の本質と方法を明らかにしていく。

Table of Contents

  • 第1章 『源氏物語』の源泉と人物造型(藤壼の和歌—『伊勢物語』の受容の方法;紫の上の和歌—『源氏物語』における和歌の機能;朧月夜—歌詞改変のトリック;源典侍の人物造型;玉鬘)
  • 第2章 『源氏物語』における梅花の役割(末摘花と梅花—末摘花邸の梅は白梅か紅梅か;二条院と六条院の梅花—紫の上と女三宮の対比;『源氏物語』続編の梅花と香り—正編と続編を繋ぐもの)
  • 第3章 『源氏物語』の音楽(和琴—よく鳴る和琴・よく鳴る琴;琴(きん)の意味するもの)
  • 第4章 物語世界と殿舎—絵画資料としての『承安五節絵』(弘徽殿の細殿—光源氏と朧月夜の出会いの場;『承安五節絵』の流伝;『承安五節会』詞書 本文と校異;冷泉為恭の『年中行事図巻』と『承安五節会』)
  • 第5章 『源氏物語』から『無名草子』へ—物語世界の継承—(『無名草子』の諸本についての覚書;いとぐちの部分の虚構の方法;老尼について;老尼はなぜ景勝光院に立ち寄ったか;女性論—説話の摂取と受容を中心に;『無明草子』における「捨てがたし」について—『源氏物語』からの継承)

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