清少納言“受難"の近代 : 「新しい女」の季節に遭遇して
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書誌事項
清少納言“受難"の近代 : 「新しい女」の季節に遭遇して
(新典社新書, 35)
新典社, 2009.5
- タイトル別名
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清少納言受難の近代 : 新しい女の季節に遭遇して
- タイトル読み
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セイ ショウナゴン ジュナン ノ キンダイ : アタラシイ オンナ ノ キセツ ニ ソウグウ シテ
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注記
参考文献等: p119-125
内容説明・目次
内容説明
「王朝の二大才媛」として、長いあいだ並び高く評価されてきた紫式部と清少納言。だが、大正デモクラシーの嵐が吹き荒れる近代、突如として清少納言ひとりのみが、不当な非難にさらされた。『青鞜』および、平塚らいてうが脚光を浴びる中でたち現れた「新しい女」というあり方、そして「新しい女」への苛烈な集中砲火。時代風潮ゆえに清少納言が遭遇した“受難”の季節を明らかにし、フェミニズム問題の行方を問いかける。
目次
- 1 序章—問題の在処へ(清紫並称;並称から優劣・褒貶へ;紫式部堕地獄論;清少納言零落説話;不敬の書—源氏物語の“受難”)
- 2 「新しい女」とは何か、その時代状況(『青鞜』の出現;「新しい女」の時代動向;『人形の家』のノラとその波動)
- 3 清少納言“受難”の季節(梅澤和軒著『清少納言と紫式部』;明治三十五年版から同四十五年版へ;時代風潮とそのうねり;「自分は新しい女である」)
- 4 沈静化とその後(その後の世の動向;清紫並称への回帰;底流にある清紫優劣論)
- 5 終章—問題の行方(フェミニズムのことなど;時代状況の内側;清紫問題のこれから)
「BOOKデータベース」 より