書誌事項

両インド史

ギヨーム=トマ・レーナル著 ; 大津真作訳

法政大学出版局, 2009.6-

  • 東インド篇 上巻
  • 東インド篇 下巻
  • 西インド篇 上巻

タイトル別名

Histoire philosophique et politique des établissemens et du commerce des Européens dans les deux Indes

タイトル読み

リョウ インドシ

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注記

標題紙裏の原題: Histoire philosophique et politique des établissemens [sic] et du commerce des Européens dans les deux Indes

索引: 東インド篇 上巻: 巻末p1-21. 東インド篇 下巻: 巻末p1-18. 西インド篇 上巻: 巻末p1-22

図版: 東インド篇 上巻: 巻頭p3-16. 東インド篇 下巻: 巻頭p3-16. 西インド篇 上巻: 巻頭p3-16

内容説明・目次

巻冊次

東インド篇 上巻 ISBN 9784588150562

内容説明

『両インド史』は、初版から「モンテスキュー以来の記念碑的労作」(グリム)と評価してもかまわないほどの規模を持っていた。それは、これまで、まったく本格的な研究対象とはならなかった地域をとりあげ、その地理的・歴史的・文化的風土を論じ、貿易をキーワードに過去と現在の経済的・政治的歴史を調査し、描き出していた。本書は、初めての世界史的記述と言える『法の精神』と比べても、また、同じく世界史を扱って、少し遅れて出版されたヴォルテールの『習俗論』と比べても、質・量ともに、これらをはるかに超える壮大さを持っていた。内容の実証性と資料の厳密さおよびその広がりにおいては、類書を寄せつけぬ水準に達していた。詳細な訳注に加え解説・索引を付す。

目次

  • 第1篇 東インドにおけるポルトガル人の発見、戦争、征服(古くはアトランティス大陸があったと推測される海域におけるポルトガル人の最初の航海;マデイラ島の発見。この島の現状;ポルトガル人のアフリカ大陸紀行 ほか)
  • 第2篇 東インドにおけるオランダ人の植民、戦争、政治、貿易(オランダの古代諸革命;オランダ共和国の樹立;オランダ人による大インドへの最初の航海 ほか)
  • 第3篇 東インドにおけるイギリス人の植民、貿易、征服(イギリス人の古代貿易を概観する;イギリス人による最初のインド航海;オランダ人とイギリス人の紛争 ほか)
巻冊次

東インド篇 下巻 ISBN 9784588150579

内容説明

東インドの概念が含む「他者」との比較対照により、ヨーロッパ的な「自己」をも分析し検討する。

目次

  • 第4篇 東インドにおけるフランス人の旅行、植民地、戦争、貿易(フランスの貿易における古代の諸革命;大インドへ最初に旅したフランス人たち;大インドのためにフランスは会社を設立する。この会社に対して認められた振興策について;フランス人はマダガスカルに植民地を形成する。この島についての記述;マダガスカルにおけるフランス人の振る舞い。彼らはそこでなにをやることができ、なにをやらなければならなかったか ほか)
  • 第5篇 東インドにおけるデンマーク、オーステンデ、スウェーデン、プロイセン、スペイン、ロシアの貿易。ヨーロッパと大インドとの結びつきに関する重要ないくつかの問題(デンマークの古代諸革命;デンマークは大インド貿易を企てる;大インドでデンマーク人の貿易はどのような変遷を経たか;大インドにおけるデンマーク人の現状;オーステンデにおける大インド会社の設立 ほか)
巻冊次

西インド篇 上巻 ISBN 9784588150586

内容説明

ディドロはじめ啓蒙の哲学者たちによるヨーロッパ植民地主義への痛烈な自己批判—

目次

  • 第6篇 アメリカの発見。メキシコ征服。新世界のこの地域におけるスペイン人の植民(古代史と近代史の比較;スペインの古代諸革命 ほか)
  • 第7篇 スペイン人によるペルー征服。この帝国が支配を変えてから、そこで起きた変化(スペイン人による新世界の征服に拍手を送ることができるだろうか?;南アメリカへのスペイン人の第一歩は、乱暴狼藉と残忍さを刻印している ほか)
  • 第8篇 スペイン人によるチリとパラグアイの征服。侵略にともなって起こった事件と侵略ののちに起こった事件の詳細。この強国は、どのような原理にもとづいて植民地を運営しているのか(ヨーロッパ人には、新世界において植民地を設立する権利があったのか?;最初、チリにスペイン人は突如、姿を現わした ほか)
  • 第9篇 ブラジルにおけるポルトガル人の植民地。彼らがそこで持ちこたえてきた戦争。この植民地の生産物と富(ヨーロッパ人は、植民地を築く技法を身につけてきたのか?;だれによって、どのようにしてブラジルは発見されたか ほか)

「BOOKデータベース」 より

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