伊勢物語 : 創造と変容
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書誌事項
伊勢物語 : 創造と変容
(研究叢書, 388)
和泉書院, 2009.5
- タイトル別名
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伊勢物語創造と変容
- タイトル読み
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イセ モノガタリ : ソウゾウ ト ヘンヨウ
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内容説明・目次
内容説明
2007年の夏、カナダのバンクーバーにあるブリティッシュ・コロンビア大学で“国際伊勢物語ワークショップ”が開催された。このような国際学会が『伊勢物語』をテーマに開かれるのはおそらく初めてのことだが、二日間にわたっておこなわれた研究発表と討議はどれも興味深く、会場は終始、心地よい興奮と緊張に包まれていた。本論集は、大きな成果をあげたこの国際ワークショップの内容を多くの人々に共有してもらうために、当日の発表内容を中心に、他にも何本かの論文を収録して刊行するものである。ワークショップでの発表テーマは、『伊勢物語』の成立事情をめぐるもののほか、最近の世界的傾向を反映して、『伊勢物語』の享受の諸相、とりわけその絵画化に注目するものが多かったが、そこには、これまでにない新鮮な発想や視点があふれている。本書によってぜひ、従来知られることのなかった、新しい『伊勢物語』の姿を発見してほしい。
目次
- 仙女譚から『伊勢物語』へ—「かいまみ」を手がかりに
- 『伊勢物語』の形成とその背景
- “業平”と“海人”—敗者文学としての『伊勢物語』
- “紫式部”による『伊勢物語』の引用と変換
- 女性読者と平安初期の王朝恋愛物語—白描伊勢物語絵巻断簡を中心に
- 『異本伊勢物語絵巻』本文再説
- 『伊勢物語』『竹取物語』から『小町草子』へ—富士山のイメージをとおして
- 愛の色—謡曲『杜若』の分析
- 幽玄に読みなす物語—『肖聞抄』における『伊勢物語』の読み解きをめぐって
- 『伊勢物語』における奈良絵本・絵巻
- 静嘉堂文庫所蔵「伊勢物語絵巻」—紹介とその位置づけ
- 筒井筒の風景
- 近世初期・前期の散文学における『伊勢物語』の書き直し、パロディーおよび新展開
- 浮世絵の中の伊勢物語
「BOOKデータベース」 より