自由人佐野碩の生涯
著者
書誌事項
自由人佐野碩の生涯
岩波書店, 2009.6
- タイトル別名
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佐野碩の生涯 : 自由人
- タイトル読み
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ジユウジン サノ セキ ノ ショウガイ
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注記
主要参考文献: p375-386
佐野碩年譜: 巻末p13-34
内容説明・目次
内容説明
「新劇」の基礎を築き演出家として華々しい活躍をした佐野碩は、治安維持法違反で逮捕されるが、偽装転向して国外へ脱出。ドイツで社会主義運動に関わったのち、ソ連に入国し世界的演出家メイエルホリドの演出助手として活躍。スターリンによる大粛清の渦中、国外追放処分を受ける。日本政府の執拗な追跡や妨害にもかかわらず、フランス、アメリカを経て、メキシコに政治亡命し、演劇活動を再開。メイエルホリドの演劇思想を継承し、併せてスタニスラフスキー・システムに基づく俳優教育を行い、メキシコ演劇の発展に貢献。「メキシコ演劇の父」と称えられた。本書は、六カ国語を操り、激動の時代に自らの信念を曲げることなく活躍した、稀有の国際的演劇人の波瀾の生涯を描き出した力作評伝。
目次
- 第1章 演出家佐野碩の誕生(少年時代;浦和高校劇研究会 ほか)
- 第2章 未知への越境(治安維持法違反;プロットの指示による偽装転向 ほか)
- 第3章 彷徨—モスクワへそしてモスクワから(ソヴィエト社会主義共和国連邦へ;モルトの世界大会と国際演劇オリンピアード—土方与志の出国、佐野・鍋山の転向 ほか)
- 第4章 孤独な亡命者(メキシコ人の入国支援と日本政府の妨害;メキシコのセキ・サノ ほか)
- 第5章 故郷に帰らず—メキシコ演劇の父として(国外追放の危機;セキのメイエルホリド ほか)
「BOOKデータベース」 より