終身刑の死角
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終身刑の死角
(新書y, 222)
洋泉社, 2009.9
- タイトル読み
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シュウシンケイ ノ シカク
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内容説明・目次
内容説明
ギリギリの決断を迫られかねない裁判員の死刑判定を回避すべく、死刑と無期刑の中間刑として導入が検討されている「仮釈放なしの終身刑」。だが、出所という一縷の希望もない終身刑囚を、現場の刑務官はいかに統制するのか。導入後に待っているのは、たとえ刑務所内で暴れてもこれ以上、刑が重くなることのない終身刑囚への優遇措置の蔓延と、寝たきりの彼らの介護、そして“死の看取り”である。“死ぬまで監禁刑”が孕む弊害を、法社会学の俊英が問う。
目次
- 第1章 凶悪犯罪の実態—犯罪は増加も凶悪化もしていない
- 第2章 日本の刑務所—基本姿勢は「なるべく入れない、できるだけ早く出す」
- 第3章 死刑制度の実像—日本の死刑制度はいかに運用されてきたのか
- 第4章 無期刑囚の実態—知られざる仮釈放制度の運用状況
- 第5章 仮釈放なしの終身刑が抱える矛盾—“死ぬまで監禁刑”は現場の混乱を招く
- 第6章 被害者の視点—目指すべきは犯罪者への「厳罰」ではなく遺族の「再出発」
- 第7章 日本社会の犯罪者に対する古い掟—犯罪者は世間から永久追放
「BOOKデータベース」 より