古代「中華」観念の形成
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古代「中華」観念の形成
岩波書店, 2010.2
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古代中華観念の形成
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コダイ 「チュウカ」 カンネン ノ ケイセイ
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Note
学位論文「春秋時代における華夷秩序の研究」(東北大学, 2002年)をもとに、その後の研究成果を踏まえて加筆・訂正したもの
参照文献一覧: 巻末p1-25
Description and Table of Contents
Description
古代黄河・長江流域を舞台にした、中心意識の多様性と諸国間関係の重層性を解きほぐす。漢語世界の他者としての「戎狄蛮夷」とは何者であったのか。それに対する“中華”とは、果たして特定の国や集団の自称であったのか。二項対立的な「華夷思想」を解体し、「覇者」が構築した多国間の同盟関係と、それが織りなす統合と排除の論理を明らかにする。始原の存在として堆積した「禹」や「夏王朝」伝承の文明論的意味とは何であったのか。古典文献と出土資料の解読に基づき、統一王朝の「帝国」的な説明原理の登場と、中国地域の形成に至るダイナミックなプロセスを追う。
Table of Contents
- 序章 “中華”とは何か
- 第1章 先秦時代の華夷言説
- 第2章 春秋時代の「戎」について
- 第3章 鮮虞中山国の成立
- 第4章 春秋時代の国際会盟と華夷秩序
- 第5章 晉文公の諸国遍歴説話とその背景
- 第6章 禹蹟から諸夏へ
- 第7章 秦公諸器銘の検討
- 第8章 秦律の夏と臣邦
- 終章 先秦時代の“中華”観念と華夷思想
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