古今著聞集
著者
書誌事項
古今著聞集
(物語の舞台を歩く)
山川出版社, 2010.7
- タイトル別名
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Kokonchomonjū
- タイトル読み
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ココン チョモンジュウ
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注記
参考文献: 巻末
内容説明・目次
内容説明
中世は説話の時代です。「和歌を詠む私」に迷いなく没入するのが王朝物語の世界だとしたら、「『和歌を詠む私』ってなんだろう?と、ふと考えてしまう私」の視点で書かれたものが説話であるといえるでしょう。鎌倉時代中期に成立した『古今著聞集』は、雅やかな宮廷生活を伝えようとしながら、いつのまにか首尾一貫しない見聞や怪しげな噂を語り、生活感あふれる風刺や笑いを紡ぎだしていきます。天皇や上皇、源頼朝をはじめとする鎌倉幕府の武士たち、高僧と楽人、泥棒に詐欺師、犬・猿などの動物から、鬼・天狗のような異界の住人まで、さまざまなキャラクターが、縦横活躍します。中世人のまるごとの世界観を、ぜひ味わってみてください。
目次
- 1章 説話の時代・王者の肖像(説話の時代と『古今著聞集』;朝廷の宝蔵と年中行事絵巻;宝物いろいろ)
- 2章 後鳥羽院と犯罪者たち(博打の顛末;王者と水のイメージ)
- 3章 きぬかけの道をたどって(成季と徳大寺家;仁和寺周辺の説話;西園寺家と成季)
- 4章 『古今著聞集』の動物たち(信仰と祭祀、殺生と解脱;高雄の猿・醍醐の天狗;鎌倉幕府の武士たち)
「BOOKデータベース」 より