治癒神イエスの誕生
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治癒神イエスの誕生
(ちくま学芸文庫, [ヤ20-2])
筑摩書房, 2010.8
- タイトル読み
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チユシン イエス ノ タンジョウ
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注記
参考文献: p308-309
巻号はブックジャケットによる
内容説明・目次
内容説明
人びとが疫病に恐れおののく古代ユダヤ社会。そこでは病人は、神の怒りを招いた罪人として、砂漠の彼方に、すなわち死の世界に追放されていた。イエスの活動とは、そして原始キリスト教の成立とは、こうした『罪』のメタファから、病人を解放するための闘いの歴史であった。そうしたイエスの闘いが、いかにアスクレピオスをはじめとする古代の治癒神の地位を脅かし、病人を抑圧していたユダヤ社会の権力機構に挑戦状を突きつけることになったか。そのドラマに迫る。梅原猛、河合雅雄、作田啓一、谷泰、三木亘とのシンポジウムも収録。多角的な視点から原始キリスト教の謎の数々を解き明かす。
目次
- 「病気のメタファ」とその呪い
- 第1部(治癒神イエスとイエスの運動—治癒神アスクレピオスとの競合と葛藤;治癒神イエス登場の地中海的背景;イエスにおける“触”のドラマトゥルギー;遊行する治癒神イエス—G・タイセンの描く遍歴のカリスマ集団)
- 第2部(病いと癒し—傷ついたシャーマン;砂漠の変貌—治癒神イエス誕生の構図)
- 第3部(治癒神イエスの誕生;キリスト教神話の構造“シンポジウム”)
「BOOKデータベース」 より