吐き気 : ある強烈な感覚の理論と歴史
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書誌事項
吐き気 : ある強烈な感覚の理論と歴史
(叢書・ウニベルシタス, 943)
法政大学出版局, 2010.8
- タイトル別名
-
Ekel : Theorie und Geschichte einer starken Empfindung
- タイトル読み
-
ハキケ : アル キョウレツナ カンカク ノ リロン ト レキシ
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注記
索引: 巻末p1-7
引用文献: 巻末p9-30
内容説明・目次
内容説明
古典主義美学における「吐き気」と「美」のあいだの交錯関係、カントによる「吐き気」の理論的・実践的位置づけ、初期ロマン主義における「腐敗」の詩学、ボードレール、ローゼンクランツ、ニーチェ、フロイト、カフカ、バタイユ、サルトル、クリステヴァまで“反美学”の系譜を明らかにする。
目次
- 序章 嘔吐と笑いのはざまで—吐き気の哲学の消尽点
- 第1章 美学理論における吐き気というタブーと吐き気の遍在
- 第2章 厭わしい部位と吐き気を催させる時間—理想美を湛えた身体の構成
- 第3章 「強烈な生命感覚」と哲学のオルガノン—カントにおける吐き気の判断
- 第4章 腐敗のポエジー—「美しき吐き気」と「ロマン主義的なもの」の病理学
- 第5章 吐き気の「否」とニーチェの認識の「悲劇」
- 第6章 悪臭を発することの精神分析—フロイトにおけるリビドー、吐き気、文化の発展
- 第7章 吐き気の天使—“硫黄臭い”快の“無垢なる”享受をめぐるカフカの詩学
- 第8章 聖なる吐き気(バタイユ)と実存のべとつくマーマレード(サルトル)
- 第9章 アブジェクトな母(クリステヴァ)、“アブジェクト・アート”、吐き気・現実界・真理の収斂
「BOOKデータベース」 より