天職の運命 : スターリンの夜を生きた芸術家たち

書誌事項

天職の運命 : スターリンの夜を生きた芸術家たち

武藤洋二 [著]

みすず書房, 2011.2

タイトル読み

テンショク ノ ウンメイ : スターリン ノ ヨル オ イキタ ゲイジュツカ タチ

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内容説明・目次

内容説明

史上初の社会主義型実験国家の下、困難と恐怖が人間の深部をあらわにする。生存と創作の根底にあるものは何か。天職を目印に追う壮烈なスターリン期文化論。

目次

  • 大阪から—「机の上を片づけないで下さい」(ネフスキイ)
  • 実験国家と実験家—知の遊牧者メイエルホリド
  • 対岸のユートピア—杉本良吉と「にわとりの足をした水晶宮」
  • 「余所者の劇団」—権力の剣、仲間の匕首
  • ユートピアへの「呼び子」—火から〓(ほのお)への脱出
  • 三の死—「相変わらず独創家ぶっているのかね」(モーロトフ)
  • 特別列車—うわばみ権力と「われわれは皆うさぎだ」
  • 命という重荷—「スターリンのロシヤ語は小学生なみである」(トロツキイ)
  • 加害者にも被害者にもならない方法—オレーシャと「おせっかいな熊たち」
  • 目盛り—極限の人びとのあたり前さについて
  • ある餓死者の場合—フィローノフの天職を飯のたねにしない方法
  • 恐怖の入れ替わり—「虚構の非人間的な支配」と浄化の嵐
  • 勝利の後で—「権力は私に手を出しません」(ショスタコーヴィチ)
  • 断片作家—「一行も書かない日はなし」(オレーシャ)
  • 沈黙の十字架—「自分の運命の自由な囚人」(アンドレーエフ)
  • 「悲劇のにない手」—パステルナークと銀貨三十枚と三十コペイカ
  • それぞれの死—無への入場式

「BOOKデータベース」 より

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