ギリシア哲学入門
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書誌事項
ギリシア哲学入門
(ちくま新書, 901)
筑摩書房, 2011.4
- タイトル読み
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ギリシア テツガク ニュウモン
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注記
読書案内: p311-316
内容説明・目次
内容説明
幸福は二つの次元から成立する。一つは、生きるための基本的物財の確保、言論、集会、行動その他の自由、そして、諸権利の平等の実現である。これを可能にしうる社会構造がデモクラシーであり、それは古代ギリシア人の創造に始まり、現代においても、歴史を動かしている起動力である。他は、心の安らぎであり、それは、偶然と運命に翻弄される人間が、存在の根源に帰ることにより、達せられる。現代が直面している問題を、ギリシア哲学が切り開いた視野から考える。
目次
- 第1章 哲学のはじめ—人はいかに生きるべきか
- 第2章 ポリス的生の成立とその限界—自己実現としての幸福とその「かなた」
- 第3章 精神革命としてのソクラテス哲学—反駁的対話と無知の知
- 第4章 プラトンの『国家』における正義—哲人王と平民
- 第5章 アリストテレス政治思想の現代的意義—デモクラシー成立の基礎
- 第6章 人はなぜ戦争をするか—「世界平和実現」への理念と方途
- 第7章 根源への還帰—仏教とキリスト教における霊性
「BOOKデータベース」 より