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民衆という幻像

渡辺京二著 ; 小川哲生編

(ちくま学芸文庫, [ワ11-3] . 渡辺京二コレクション||ワタナベ キョウジ コレクション ; 2 民衆論)

筑摩書房, 2011.7

Other Title

民衆という幻像

Title Transcription

ミンシュウ ト イウ ゲンゾウ

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Note

初出一覧: p513-516

叢書番号はブックジャケットによる

Description and Table of Contents

Description

冬の夜、結核療養所で聞こえた奇妙な泣き声。日中衰弱しきって運び込まれた母娘は、朝を待たずに逝った。それを知った著者は、娘の体をさする瀕死の母親のやせた腕を幻視する—「小さきものの実存と歴史のあいだに開いた深淵」、それは著者の原点にして終生のテーマとなった。近代市民社会と前近代が最深部で激突した水俣病闘争と患者を描く「現実と幻のはざま」、石牟礼道子を日本文学に初めて現れた性質の作家と位置付けた三つの論考、大連体験・結核体験に触れた自伝的文章など39編からは、歴史に埋もれた理不尽な死をめぐる著者の道程が一望できる。

Table of Contents

  • 小さきものの死
  • 六〇年安保と吉本隆明・谷川雁—大衆像の問題をめぐって
  • 民衆論の回路
  • 義理人情という界域
  • 現実と幻のはざまで
  • 死民と日常
  • 石牟礼道子の世界—講談社文庫版『苦海浄土』解説
  • 石牟礼道子の時空
  • 石牟礼道子の自己形成
  • 山河にかたどられた人間〔ほか〕

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Details

  • NCID
    BB06162720
  • ISBN
    • 9784480093851
  • Country Code
    ja
  • Title Language Code
    jpn
  • Text Language Code
    jpn
  • Place of Publication
    東京
  • Pages/Volumes
    516p
  • Size
    15cm
  • Classification
  • Parent Bibliography ID
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