六ケ所村の記録 : 核燃料サイクル基地の素顔

書誌事項

六ケ所村の記録 : 核燃料サイクル基地の素顔

鎌田慧著

(岩波現代文庫, 社会 ; 232-233)

岩波書店, 2011.11

タイトル別名

六ヶ所村の記録

タイトル読み

ロッカショムラ ノ キロク : カク ネンリョウ サイクル キチ ノ スガオ

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注記

六ヶ所村年表: 1997年4月2日以前: 上巻末p1-15, 1997年4月25日以降: 下巻末p1-31

本書上巻は1991年3月、下巻は1991年4月に岩波書店より刊行され、現代文庫版の底本には講談社文庫版(1997年)を用いた

内容説明・目次

巻冊次

上 ISBN 9784006032326

内容説明

青森県上北郡六ヶ所村。下北半島の太平洋側に長く伸びた寒村は、戦後に満州帰りの農民によって開拓が進められた。その大地が密かに日本の「核開発」の拠点に据えられていた。核燃料サイクル基地建設は、政財官の隠された欲望だった。一九六九年に発表された「むつ小川原開発」計画を前面に立て、農民たちの土地が奪われた。使用済み核燃料再処理工場の建設は最も危険な出発だった。それに抵抗する人たちの闘いは粘り強く続く。

目次

  • 1 開発前史
  • 2 侵攻作戦
  • 3 挫折地帯
  • 4 開発幻想
  • 4 反対同盟
  • 6 飢渇の記憶
  • 7 村長選挙
巻冊次

下 ISBN 9784006032333

内容説明

一九八四年、電気事業連合会は青森県知事に核燃料サイクル基地の建設受け入れを正式要請する。巨大開発の美名の下に農民たちを追い出し買収を進めた六ヶ所村の開拓地こそ、その立地点であった。日本の核センター建設は、偽計と裏切りから始まった。そして二〇一一年三月、またしても核の脅威に直面しながらも、なお六ヶ所村の使用済み核燃料再処理工場の強引な操業を図るのは、日本の核武装への第一歩である。一九七〇年から現地取材を続けてきた渾身の労作。毎日出版文化賞受賞作。

目次

  • 8 国家石油備蓄基地
  • 9 満州・弥栄村開拓団
  • 10 核燃料サイクル基地
  • 11 弥栄平の崩壊
  • 12 泊のひとびと
  • 13 「土地は売らない」
  • 14 下北核半島への抵抗
  • 15 「再処理工場の黄昏」
  • 補章 下北核半島化の拒絶

「BOOKデータベース」 より

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