「科学者の社会的責任」についての覚え書
著者
書誌事項
「科学者の社会的責任」についての覚え書
(ちくま学芸文庫, [カ1-4])
筑摩書房, 2012.1
- タイトル別名
-
科学者の社会的責任についての覚え書
- タイトル読み
-
「カガクシャ ノ シャカイテキ セキニン」 ニツイテノ オボエガキ
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注記
1980年7月に筑摩書房より刊行された単行本に, 「『朴の木』改版にあたって」と「私の念願」を増補したもの
内容説明・目次
内容説明
科学の発展は我々の暮らしを豊かにし、人類が解決しえなかった多くの問題を解決してきた。しかしそれは同時に、科学では解決できない新たな問題を生み出す歴史でもあった。著者はその最たるものとして原子力をあげ、望ましい科学のあり方について思索を進めていく。本書は、戦争を否定し平和を希求する科学者の集まり、パグウォッシュ会議の開催に触発されて書かれたもの。だが、会議の姿勢は評価しつつも、科学の発展そのものが文明や人類を破壊しうるという認識が科学者の側には足らないと厳しく指摘する。二十世紀を代表する批評家が最後の力を振りしぼって遺した警世の書。
目次
- 「科学者の社会的責任」についての覚え書
- An Essay
- あとがき(臼井吉見)
- 本稿執筆のための文献
- 『朴の木』改版にあたって
- 私の念願
- 解説 人間の顔を持った科学へ(島薗進)
「BOOKデータベース」 より