私の世界文学案内 : 物語の隠れた小径へ
著者
書誌事項
私の世界文学案内 : 物語の隠れた小径へ
(ちくま学芸文庫, [ワ11-4])
筑摩書房, 2012.2
- タイトル別名
-
私の世界文学案内 : 物語の隠れた小径へ
- タイトル読み
-
ワタシ ノ セカイ ブンガク アンナイ : モノガタリ ノ カクレタ コミチ エ
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注記
「娘への読書案内 : 世界文学23篇」 (朝日文庫 1989年刊)の改題
内容説明・目次
内容説明
人はなぜ小説を読むのか。父から娘への手紙という形をとって、本書ではさまざまな小説の中に人生の“隠れた小径”を探ってゆく。「家族に対するわだかまり」「自分にひそむかたよりの感覚」「人間の金銭欲とは」などの身近な切り口から、世界の代表的な文学を取り上げる。ドストエフスキー『罪と罰』、トルストイ『戦争と平和』から、デュラス、モラヴィア、カルペンティエールまで、作品の大筋と読みどころを紹介。深い人間観・歴史観に裏打ちされた温かい語り口で、作品の豊饒な世界と、文学を読む愉しみを語る。はじめて小説の扉を開く人のための格好の入門書。
目次
- 1(トーマス・マン『トニオ・クレーゲル』—自分にひそむかたよりの感覚;カフカ『変身』—家族に対するわだかまり;バルザック『従兄ポンス』—人間の金銭欲のすさまじさ;スタンダール『パルムの僧院』—情熱によって行動する人間のけだかさ ほか)
- 2(ギュンター・グラス『猫と鼠』—戦争で消えた友への鎮魂歌;フィリップ・ロス『狂信者イーライ』—ユダヤ人自身の反撥と吸引;ソール・ベロウ『犠牲者』—被害妄想の悪夢;アラン・シリトー『屑屋の娘』—庶民のなかの“生”の瞬間 ほか)
「BOOKデータベース」 より