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帝国とナショナリズム

山内昌之著

(岩波現代文庫, 学術 ; 262)

岩波書店, 2012.2

タイトル読み

テイコク ト ナショナリズム

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注記

参照文献: 章末

序章から第5章までは『帝国と国民』(岩波, 2004)の序章, 第1部 第1章・第2章, 第3部第8章・第9章に斧鉞を加え、終章を書き下ろしたもの

内容説明・目次

内容説明

オスマン帝国の領土だった中東諸国を中心にナショナリズムの歴史的考察を試み、現在の国際情勢の淵源を探る。帝国内の人民が第一次大戦を境に「国民化」される過程と、冷戦終結以降に旧ソ連、旧ユーゴ、イラクなどで起こった民族紛争による「国民の分裂」を分析し、二〇一一年の「アラブの春」とよばれる中東変動をどうとらえるべきか、その本質と多様性を論ずる。

目次

  • 序章 ひきさかれた帝国—イラク戦争とパクス・オリエンティス
  • 第1章 世界史と日本史の可能性—近代日本人の見た歴史のリアリティ
  • 第2章 帝国とナショナリズムの交錯—日本からの視角
  • 第3章 歴史のなかのネーション—日本と欧米の非対称性
  • 第4章 ポスト冷戦から二十一世紀へ—文明論的解釈の試み
  • 第5章 帝国を超えて—理想と限界
  • 終章 中東変動の本質と多様性—地中海からペルシア湾まで
  • 結びにかえて—中東民主化の将来

「BOOKデータベース」 より

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