「自己啓発病」社会
著者
書誌事項
「自己啓発病」社会
(祥伝社新書, 263)
祥伝社, 2012.2
- タイトル別名
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自己啓発病社会
- タイトル読み
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「ジコ ケイハツ ビョウ」シャカイ
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内容説明・目次
内容説明
「失われた20年」と軌を一にするように、日本人の間で自己啓発ブームが巻き起こった。合言葉は「セルフヘルプ」、「スキルアップ」、「夢をかなえる」…。このブームを支えたのが『自助論』という翻訳書だ。彼ら自己啓発に励む日本人は、同書をバイブルとして崇め立てた。だが、そのバイブルは、じつは抄訳であり、原著(完全訳)の持つ精神を損ない、たんなる成功のためのハウツー集になっていることに気づく人は少ない。日本人は、いわば「ゆがめられた自助」を盲信してきたのだ。自己啓発ブームの結果、格差は拡大し、「あきらめ感」が蔓延した。現代日本の社会病理を徹底的に解剖する。
目次
- 1 「セルフヘルプ」という病(ポジティブ・シンキングから自己啓発へ—1990年以後の日本;「スキルアップ」の三種の神器 ほか)
- 2 ゆがめられた『自助論』(いま読まれている『自助論』は「抄訳」である;「抄訳」にはない、もうひとつの重要なこと ほか)
- 3 自助と互助と共助(幕末日本にあった「自助」と「互助」と「共助」;志士たちの魂を揺さぶったもの ほか)
- 4 「勤勉」と「成功」の終わり(かつて「労働」とは奴隷の仕事だった;いつから「勤勉=美徳」になったのか ほか)
「BOOKデータベース」 より