ガラテヤ共同体のアイデンティティ形成
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書誌事項
ガラテヤ共同体のアイデンティティ形成
(関西学院大学研究叢書, 第145編)
創文社, 2012.3
- タイトル読み
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ガラテヤ キョウドウタイ ノ アイデンティティ ケイセイ
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注記
2003年にオックスフォード大学に提出し受理された博士論文である「The context and patterns of community-identity construction : social-anthropological, socio-historical and exegetical studies on the letter to the Galatians」を基礎とする研究書
参考文献: p[297]-330
内容説明・目次
内容説明
これまでガラテヤ書研究とパウロ研究一般は思想史研究という領域に限定されて行われてきた。本書は、アイデンティティ形成の文脈と実践的諸相に着目し、パウロとユダヤ教あるいはユダヤ人キリスト者のあいだで共同体アイデンティティの形成に関する期待がいかに異なっていたかを分析し、またバプテスマ、聖霊顕現体験、遺物としての書簡が共同体アイデンティティ形成に果たした役割を明らかにする。アイデンティティ理論と境界性理論を積極的に用い、また種々の歴史的宗教共同体との類例的比較をとおして、いかにパウロが独自の共同体アイデンティティ形成を試みたかをテクストの内から読み取り、宗教の実体に注目する社会科学的批評学を通してガラテヤ書を考察した画期作。
目次
- 序論
- 第1部 共同体アイデンティティ形成(社会学・人類学的理論的枠組み)
- 第2部 ガラテヤ共同体におけるアイデンティティ形成の文脈(パウロとインストゥルメント型の共同体アイデンティティ形成(ガラ1.11‐24);第二神殿期ユダヤ教における異邦人編入;エルサレムとアンティオキアにおける対立関係と共同体アイデンティティ形成(ガラ2.1‐14))
- 第3部 ガラテヤ共同体におけるアイデンティティ形成の実践的諸相(アブラハムと共同体アイデンティティ形成:サラ・ハガル物語の読み直し(ガラ4.21‐31);ガラテヤ信徒の宗教的感性とアイデンティティ形成;バプテスマ共同体アイデンティティ形成:定式文三対構成の発展と機能(ガラ3.27‐28);聖霊と共同体アイデンティティ形成:アイデンティティの二面性に関する考察(ガラ5.1‐6.16))
- 聖霊と共同体アイデンティティ形成:アイデンティティの場としての文書共有(ガラ6.11):
- 結論
「BOOKデータベース」 より