ドストエーフスキー覚書

書誌事項

ドストエーフスキー覚書

森有正著

(ちくま学芸文庫, [モ3-6])

筑摩書房, 2012.4

タイトル読み

ドストエーフスキー オボエガキ

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注記

底本: 筑摩叢書版(筑摩書房, 1967.5)

叢書番号はブックジャケットによる

内容説明・目次

内容説明

ドストエフスキーの文学は、いまなお私たちの魂を揺さぶってやまない。長大な作品の最初のページを開いた瞬間から我知らず引き込まれてゆくのはなぜか。「この本を出したのは、思想的な牽引力が私をドストエーフスキーに引き付けたからであった。思想的とは、人間の現実に直入して、その中核を把握する力強さについてのことである」。著者は『罪と罰』に罪悪感を、『悪霊』に絶望と死を、『カラマーゾフの兄弟』に自由と愛を、『白痴』に善を考察し、『死の家の記録』に「人間」を発見する。深い洞察に導かれた「読み」は、その作品世界を味わうための最良のガイドとなっている。

目次

  • 1 ドストエーフスキーの罪悪観—『罪と罰』の一考察
  • 2 ドストエーフスキーにおける絶望と死—『悪霊』の一考察
  • 3 スタヴローギンの精神像
  • 4 コーリャ・クラソートキン—『カラマーゾフの兄弟』の中の一挿話
  • 5 ドストエーフスキーにおける「自由」の一考察—『大審問官』の場合
  • 6 『ロシアの僧侶』をめぐって—ドストエーフスキーにおける愛
  • 7 ドストエーフスキーの『罪と罰』について
  • 8 ドストエーフスキーにおける神と人
  • 9 ドストエーフスキーにおける「善」について—『白痴』をめぐって
  • 10 『人間』の発見—『死の家の記録』をめぐって

「BOOKデータベース」 より

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