裁判官と歴史家
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裁判官と歴史家
(ちくま学芸文庫, [キ20-1])
筑摩書房, 2012.9
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Il giudice e lo storico : considerazioni in margine al processo Sofri
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サイバンカン ト レキシカ
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Note
年譜: p254-262
叢書番号はブックジャケットによる
「裁判官と歴史家」(1992年平凡社刊)をもとに、2006年刊行されたイタリア語新版の増補部分を新たに訳出して加えたもの
Description and Table of Contents
Description
1972年、イタリア新左翼運動のさなかにミラーノでひとりの警視が殺害された。事件の黒幕として、16年後に告発されたのは著者の友人、アドリアーノ・ソフリであった。友人の無実を証明すべく立ち上がったギンズブルグが、裁判記録を丹念に読み解きながら、事件の経緯を臨場感あふれる筆致で描きだす。証言、証拠、記録—ともにこれらに向き合いながら、裁判官は、歴史家はそれぞれどういう態度をとるべきなのか。単なる実証主義でも、「歴史=物語」とする相対主義でもない、歴史学の「第三の道」を探りつづけるギンズブルグの方法論が、事件の検証を通して鮮やかに示される。
Table of Contents
- 窓から舞い落ちた死体—十六年後の告発
- 裁判官と歴史家
- 予審判事ロンバルディの報告
- 裁判長ミナーレの追及
- 殺害指示
- 歴史学的実験としての裁判
- 謎の十七日間
- 憲兵たちの証言
- 闇に包まれた夜の面談
- ヴィンチェンツィ司祭の証言〔ほか〕
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