闘うヴィクトリア朝女性作家たち : エリオット、マーティノー、オリファント

書誌事項

闘うヴィクトリア朝女性作家たち : エリオット、マーティノー、オリファント

松本三枝子著

彩流社, 2012.9

タイトル別名

Three women writers against the Victorian conventions : G.Eliot, H.Martineau, and M.Oliphant

G.Eliot, H.Martineau, and M.Oliphant

闘うヴィクトリア朝女性作家たち : エリオットマーティノーオリファント

タイトル読み

タタカウ ヴィクトリアチョウ ジョセイ サッカ タチ : エリオット、マーティノー、オリファント

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注記

エリオット、マーティノー、オリファント関連年表: 巻末p11-15

参考文献: 巻末p16-30

内容説明・目次

内容説明

1960〜70年代のフェミニズム批評により、ヴィクトリア朝の女性作家の評価は激変した。多くの女性作家が「発掘」され、「再評価」されるなかで、家父長制社会が求める「理想の女性像」と「作家であること」との対立から生じる葛藤や苦悩を女性作家たちが共有していたことが明らかになった。ヴィクトリア朝で最も成功した女性作家エリオット。エリオットを評価しつつも、その道徳的逸脱を厳しく非難するマーティノー。理解あるパートナーに恵まれたエリオットに嫉妬と羨望の念を抱くオリファント。これら3人の女性作家の作品を論じることにより、男性中心主義社会への抵抗と従属の経緯、そして彼女たちの闘いの成果を明らかにする。

目次

  • 1 ジョージ・エリオット(『フロス河の水車場』におけるマギー、語り手、ジョージ・エリオット;ポリフォニーとしての『ミドルマーチ』—諷刺家メアリ・ガースの役割と意味;『ダニエル・デロンダ』の矛盾—ユダヤ人の紳士デロンダの限界)
  • 2 ハリエット・マーティノー(『経済学例解』における経済学と文学の融合—『ガーヴェロッホのエラ』と『ガーヴェロッホの喜びと悲しみ』;フェミニストの社会学者が書いた小説『ディアブルック』;『時の人』におけるハイチの黒人指導者の栄枯盛衰)
  • 3 マーガレット・オリファント(モック・ヒロイックで女を語る小説『マージョリバンクス嬢』;センセーショナル・プロットを支配する母親の物語『セイレム・チャペル』;『フィービー嬢』における当世風娘と女性の神秘的な力)

「BOOKデータベース」 より

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