中世の貧民 : 説経師と廻国芸人
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中世の貧民 : 説経師と廻国芸人
(文春新書, 890)
文藝春秋, 2012.11
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チュウセイ ノ ヒンミン : セッキョウシ ト カイコク ゲイニン
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文献あり
Description and Table of Contents
Description
説経節の名作『小栗判官』を題材に、餓鬼として甦り、土車で引かれる主人公の熊野への旅を改めて検証するとともに、貴族や高僧といった上流階級ではなく、庶民の目線から見た貧困、病、宗教、そして恋の道行き等の実態を描く。
Table of Contents
- 1章 六根片端の男(つちぐるまの吸引力;中世の小田原宿;貴種の来歴;復讐と鎮魂の系譜;奇想世界『をぐり』の成立)
- 2章 魅惑の倒錯(美人の特権神話;獣姦を特別視しない文化;道行の幻視;散所;陰陽師村・声聞師村)
- 3章 中世の恋(盲目杖に咎はなし;乙姫もつよし、小萩もけなげ;無謀な求婚;なぜ人食い馬なのか;受難の放浪劇;人商人と中世奴隷制)
- 4章 よみがえりの夢(鏡の里の女たち;逢うも別れもの関;清水坂の雑踏;四天王寺の摩多羅神;熊野から、お急ぎあれ;復讐譚で物語誕生;不具と不治の普遍)
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