想起のかたち : 記憶アートの歴史意識

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想起のかたち : 記憶アートの歴史意識

香川檀著

水声社, 2012.11

タイトル読み

ソウキ ノ カタチ : キオク アート ノ レキシ イシキ

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注記

参考文献: p337-349

内容説明・目次

内容説明

ナチズム/ホロコーストという負の記憶を自らの作品に据え、イメージの“想起”をうながす“後から生まれた世代”の4人の美術家たち—ボルタンスキー、ゲルツ、ホルン、ジグルドソン。彼らの作品がもつ構造、意味作用の分析を通して美術家たちによる“歴史の表象”への扉をひらく。図版多数収録。

目次

  • 序章(ドイツの記憶論—文化学を中心に;戦後アートによる想起と歴史意識;近年の「記憶アート」研究—視覚表象論による理論化の試み;本書の視角と内容構成)
  • 第1章 痕跡採取(“痕跡保全”のアート;個体をとりまくマトリクス—ボルタンスキーの領分;「捜査/操作」の修辞論;事実とフィクションのはざま)
  • 第2章 標しづけ(“マーク”された都市の空虚;“下からの歴史”と公共芸術;ホロコースト記念碑論争;想起と追悼の標し;ヨッヘン・ゲルツの不可視の記念碑)
  • 第3章 交感(ミュンスターの牢獄—『逆向きのコンサート』;レベッカ・ホルンの“花嫁機械”;ナチズム表象と欲望機械—キーファーの記憶世界;招喚の時空)
  • 第4章 集蔵(集蔵体としてのアート—ジグルドソン『静寂の前に』;コレクションのパラドクス;アーカイヴの擬態と流用;記憶のアルケオロジー;蒐集とジェンダー)
  • 終章 記憶アートが生む“もうひとつの歴史意識”

「BOOKデータベース」 より

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