なぜ猫は鏡を見ないか? : 音楽と心の進化誌
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書誌事項
なぜ猫は鏡を見ないか? : 音楽と心の進化誌
(NHKブックス, 1201)
NHK出版, 2013.1
- タイトル読み
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ナゼ ネコ ワ カガミ オ ミナイカ : オンガク ト ココロ ノ シンカシ
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内容説明・目次
内容説明
生物は耳によって自分が置かれている環境を知り、乳児は声を獲得し、それを自分の声と認識することで、複雑な「再帰的自己」を作り上げていく…自身の作曲・演奏を通し、またケージやバーンスタインら同じ音楽人との交流を通して、著者は音楽の本質と向き合い、人間の心と音との深い結びつきに迫ってきた。物理学や生物学、脳認知科学の知見をふまえながら、「響き」にあらわれる音楽と心の謎を考える渾身の書。
目次
- なぜ猫は鏡を見ないか?—音の鏡と再帰的自己意識
- なぜ聴覚が生まれたのか?—自己定位器と聴覚の起源
- なぜ魚群は一斉に翻るのか?—体の外部に開かれた感覚
- なぜ音は調和して聴こえるか?—物理的音波と認知的音像
- なぜ楽器で言葉を話せるのか?—二足歩行と柔軟な調声器
- なぜ猫の仔とトラの区別がつくのか?—両耳で聴く差異と反復
- なぜ歌は言葉よりも記憶に残るのか?—シェーンベルク=ブーレーズ・パズルの解決
- なぜ異なる歌を同時に歌い始めたのか?—長短と強弱の音声リズム
- なぜ理屈をこねても人の心は動かないか?—悟性が情動に遅れる理由
- なぜ落語家は左右に話す向きを変えるのか?—潜水艦から空港騒音対策へ
- なぜ猫はすばやくネズミを捕らえられるのか?—可聴域と超越的統覚
- 猫と犬の行方
「BOOKデータベース」 より