根源悪の系譜 : カントからアーレントまで
著者
書誌事項
根源悪の系譜 : カントからアーレントまで
(叢書・ウニベルシタス, 987)
法政大学出版局, 2013.1
- タイトル別名
-
Radical evil : a philosophical interrogation
- タイトル読み
-
コンゲンアク ノ ケイフ : カント カラ アーレント マデ
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注記
その他の訳者: 後藤正英, 齋藤直樹, 菅原潤, 田口茂
文献一覧: 巻末p4-10
巻末: 人名索引あり
内容説明・目次
内容説明
二十世紀の歴史に癒しえぬ傷を残した数々の大量虐殺のあとで、哲学は「悪」をどう語りうるのか。カントが創出した「根源悪」の概念を軸に、人間が罪悪を犯す可能性や必然性を熟考した思想家の系譜—ヘーゲル、シェリング、ニーチェ、フロイト、レヴィナス、ヨーナス、アーレント—を鋭く一望する。弁神論による「悪」の正当化が困難な今日、倫理の根源を問い質す碩学の労作。
目次
- 第1部 悪、意志、自由(根源悪—自分自身と戦うカント;ヘーゲル—“精神”の治癒?;シェリング—悪の形而上学)
- 第2部 悪の道徳心理学(ニーチェ—善悪の彼岸;フロイト—根絶不可能な悪と両価性)
- 第3部 アウシュヴィッツ以後(レヴィナス—悪と弁神論の誘惑;ヨーナス—新しい責任の倫理;アーレント—根源悪と悪の陳腐さ)
「BOOKデータベース」 より