震災画報
著者
書誌事項
震災画報
(ちくま学芸文庫, [ミ21-1])
筑摩書房, 2013.8
- タイトル読み
-
シンサイ ガホウ
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注記
1923年9月25日-1924年1月25日にかけて半狂堂より刊行された「震災画報」全六冊を文庫化したもの
解説: 吉野孝雄
叢書番号はブックジャケットによる
内容説明・目次
内容説明
明治大正期のジャーナリスト宮武外骨による一味違った関東大震災の記録。筆禍事件で何度も投獄された外骨らしく、復興に対する政府の無能ぶりを激しく糾弾しつつも、その眼は市井の人々の生に注がれていく。尋ね人の掲示板と化した上野の西郷隆盛像、人の土地に建てたバラックを売るつわもの、皇居のお堀で沐浴する人々、「丸焼屋」の屋号で再開した飲食店、朝鮮人暴動説を流し虐殺に手を染める自警団…。そこには災害を乗り越えようとする人間の逞しさと、非常時ゆえにさらけ出されてしまう浅ましさがあった。猛火に包まれる寸前の本所被服廠の写真など貴重図版多数収録。
目次
- 論説
- 地震学の知識概略
- 上野公園に集った避難者
- 尋ね人の貼紙
- 上野山王台の西郷隆盛銅像
- 吉原の遊女
- 貧富平等の無差別生活
- 東京を去った百万の避難者
- 見聞雑記
- 写真銅版の実景または図画〔ほか〕
「BOOKデータベース」 より