脳病院をめぐる人びと : 帝都・東京の精神病理を探索する

書誌事項

脳病院をめぐる人びと : 帝都・東京の精神病理を探索する

近藤祐著

彩流社, 2013.10

タイトル別名

脳病院をめぐる人びと : 帝都東京の精神病理を探索する

脳病院をめぐる人びと : 帝都・東京の精神病理を探索する

タイトル読み

ノウビョウイン オ メグル ヒトビト : テイト・トウキョウ ノ セイシン ビョウリ オ タンサク スル

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注記

主要参考文献: p329-332

年表: p334-335

内容説明・目次

内容説明

芥川龍之介が神経衰弱の末に自殺した昭和二年以降、文学史にさまざまな狂気が連鎖する。辻潤は天狗となって二階窓からの飛翔を試み、太宰治はパビナール中毒で強制入院させられる。愛児を失った中原中也は忘我状態となり、高村智恵子は精神分裂病で生涯を終えた。わずか十年余りに連鎖するこれらの狂気には、何か共通因子があるのか。また彼らはどのような治療を施されたのか。明治・大正・昭和と帝都東京における脳病院の成立と変転を辿り、都市と人間、社会と個人の軋轢の精神史を探索する。

目次

  • 第1部(初期癲狂院;正系としての帝国大学医科大学・呉秀三・府立巣鴨病院;脳病院の登場;郊外へ)
  • 第2部(芥川龍之介の小さな世界;辻潤または飛翔するニヒリスト;家族はどうしたのか—高村光太郎と長沼智恵子;ここは、かの、どんぞこの—太宰治の分岐点;中原中也 暴走する精密装置)

「BOOKデータベース」 より

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