プルーストと創造の時間
著者
書誌事項
プルーストと創造の時間
名古屋大学出版会, 2013.12
- タイトル別名
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Proust et le temps de la création
- タイトル読み
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プルースト ト ソウゾウ ノ ジカン
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内容説明・目次
内容説明
それが存在しない世界に—科学的な実証知が勃興し、旧来の人文教養が失墜した世紀末の憂鬱の只中で、それでも「文学に賭ける」決断を下したプルースト。作家が格闘した、『失われた時を求めて』誕生以前の文の地形を明らかにすることを通し、その出現の意味を探る労作。
目次
- 世紀末の憂鬱—二つの“文学的病”
- 第1部 文学の位置—時代といかに闘うか(文学教養—“読むこと”と“書くこと”の不純な関係;“教養小説”を読む方法;マルセル・プルーストの修業時代)
- 第2部 小説の可能性(時代と闘う二つの美学—前衛的であったということ;“鏡映”の美学を超えて—レアリスムとの闘い;反=日記あるいは「文学生活」批判;歴史は物語ではない—小説的真実のゆくえ)
- 第3部 近代批評と小説—『サント=ブーヴに逆らって』の射程(サント=ブーヴの喪が明けて;テーヌの未完の小説—“教養小説”が不可能になるところ;サント=ブーヴをパロディ化する;近代「生成批評」のその後)
- 第4部 プルースト小説の地平(『ジャン・サントゥイユ』から『失われた時を求めて』へ—“書けない主人公”の誕生;「天職の物語」の終わりかた;『見出された時』を読む—作家はいつ書き終えるか)
「BOOKデータベース」 より