無心のダイナミズム : 「しなやかさ」の系譜
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書誌事項
無心のダイナミズム : 「しなやかさ」の系譜
(岩波現代全書, 020)
岩波書店, 2014.1
- タイトル別名
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無心のダイナミズム : しなやかさの系譜
- タイトル読み
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ムシン ノ ダイナミズム : 「シナヤカサ」ノ ケイフ
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内容説明・目次
内容説明
「無心」は、最高のパフォーマンスをもたらす境地であり、それは憧れの対象であり続けた。達磨の禅、世阿弥の伝書、武道の教え、石田梅岩の心学、鈴木大拙の禅研究など、異なる時代、異なる文脈の中で、「無心」はどのように問われてきたのか。「無心」という言葉のもとに育まれた思考のいとなみを描き出すことで、柔軟でしなやかな心のあり方、その融通無碍な活力の深奥にせまる。
目次
- 1 無心をめぐる見取り図(「無心」という言葉—その源流を求めて;ダイナミズムとパラドックス—見取り図と本書の構図)
- 2 禅の無心(鈴木大拙『無心といふこと』—宗教の根底にある「無心の体験そのもの」;鈴木大拙の禅思想史研究—禅の歴史の中の無心;井筒俊彦の禅哲学—禅の無心の哲学的検討)
- 3 無心のひろがり(世阿弥『伝書』における無心—「心中に一物もなし」と舞台の成就;沢庵『不動智神妙録』における無心—「心をどこにも置かぬ」と「その心を生ずべし」;石田梅岩「無心の天」—「天地万物と一体となった心」と社会倫理;無邪気・無意識・無私—無心とその周辺)
- 4 無心のダイナミズム(パラドックスとゼロポイント—無心は反転し続ける)
「BOOKデータベース」 より