満足の文化
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書誌事項
満足の文化
(ちくま学芸文庫, [カ36-1])
筑摩書房, 2014.5
- タイトル別名
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The culture of contentment
- タイトル読み
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マンゾク ノ ブンカ
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注記
原著 (1992年刊) の全訳
1993年9月新潮社刊の文庫化
内容説明・目次
内容説明
ゆたかな社会を実現した先進資本主義社会では、政財官学が一体となり、ゆたかな人びとの満足度を高めるための政治が行われる。選挙で勝つために、そして最終的には超富裕層をさらに富ませるために。結果、彼らを潤す規制緩和や金融の自由化が急務となり、増税につながる福祉の充実や財政再建は放置される。経済学はトリクルダウン仮説、マネタリズム、サプライサイドエコノミクスなどで政策を正当化し、その恩恵が国全体にも及ぶかのように人びとを洗脳する。かくして度重なる選挙でも低所得層の叫びはかき消され、経済格差が固定化されていく。異端の経済学者ガルブレイスによる現代の資本論。
目次
- 満足の文化
- 満足の社会的性格—その概観
- 下層階級なしには社会は機能しない
- 課税と公共サービス—ねじれ効果
- 金融荒廃の放任
- 官僚症候群
- 経済学の適応
- 満足の外交政策—遊戯と現実
- 軍部の拡張
- 満足の政治
- 将来の予測
- レクイエム
「BOOKデータベース」 より