書誌事項

中世寺社の空間・テクスト・技芸 : 「寺社圏」のパースペクティヴ

大橋直義, 藤巻和宏, 高橋悠介編

(アジア遊学, 174)

勉誠出版, 2014.7

タイトル別名

中世寺社の空間テクスト技芸 : 寺社圏のパースペクティヴ

タイトル読み

チュウセイ ジシャ ノ クウカン テクスト ギゲイ : 「ジシャケン」 ノ パースペクティヴ

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注記

文献あり

収録内容

  • 寺社の空間と言説 : 「寺社圏」としての南都に及ぶ / 大橋直義 [執]
  • 宴曲「熊野参詣」と熊野信仰 : 二つの起源説を巡って / 源健一郎 [執]
  • 中世日吉社の空間と言説 / 橋本正俊 [執]
  • 禅僧が神に袈裟を授ける話 : 説話の系譜をめぐって / 大塚紀弘 [執]
  • 袋中と民衆の信心 : 西寿寺蔵「当麻寺供養図」軸木内臓品を端緒として / 日沖敦子 [執]
  • 法華山寺の経蔵 / 太田有希子 [執]
  • 掛幅縁起絵から見る寺社・景観 / 田光美佳子 [執]
  • 寺社圏とテクスト / 藤巻和宏 [執]
  • 願成寺をめぐる二つの縁起 / 浜畑圭吾 [執]
  • 行基婆羅門和歌贈答説話の変容 : 寺院圏から和歌圏へ / 舘野文昭 [執]
  • 表白論の射程 : 寺社文化圏と世俗社会との交錯 / 牧野淳司 [執]
  • 中世の神と死者 : 忘れられた春日信仰の儀礼 / 舩田淳一 [執]
  • 神道切紙と寺社圏 : 國學院大學図書館所蔵『諸大事』を通路として / 大東敬明 [執]
  • 鎌倉前中期の寺院における出版 : その背景と逓蔵過程の一、二の事実 / 牧野和夫 [執]
  • 中世寺院における寺誌の一側面 : 東寺と「弘仁官符」 / 貫井裕恵 [執]
  • 寺社圏と技芸 / 高橋悠介 [執]
  • 今様の中の寺社と都市 / 菅野扶美 [執]
  • 院政期の斎院御神楽と加茂斎王 / 中本真人 [執]
  • 楊貴妃と琵琶 : 楽琵琶の三曲の一つ「楊真操」と院政期の漢籍受容 / ヨウキヒ ト ビワ : ガクビワ ノ サンキョク ノ ヒトツ ヨウシンソウ ト インセイキ ノ カンセキ ジュヨウ
  • 延年の開口の世界観について / 伊藤慎吾 [執]
  • 言語遊戯と結び付いた参道の燈籠 : いわゆる「地口行灯」 / 腮尾尚子 [執]
  • 俳句の実作における寺社の位置づけ / 福井咲久良 [執]

内容説明・目次

内容説明

院政期以後、宗教組織から拡大し、「初期的都市」として寺社機構が成り立っていた場である「寺社圏」。当時の寺院・神社については、中世史学・仏教史学・教学・中世文学・日本語学・美術史学などといった、実に様々な観点・領域からの研究が蓄積されている。「寺社圏」を成り立たしめている微細な「点」「もの/ごと」を観察することにより、個々の「点」は遠くにある別の「点」と“遠近図法”的に連なり、それらの連関によって、「寺社圏」の持つ有機的な全体を描くことができるのではないか。本書は寺社の内外にわたる、あらゆる「もの/ごと」を全方位的に明らかにするための方法論的試みである。

目次

  • 寺社と空間(宴曲『熊野参詣』と熊野信仰—二つの起源説を巡って;中世日吉社の空間と言説;禅僧が神に袈裟を授ける話—説話の系譜をめぐって;袋中と民衆の信心—西寿寺蔵「当麻寺供養図」軸木内蔵品を端緒として)
  • 寺社圏とテクスト(願成寺をめぐる二つの縁起;行基婆羅門和歌贈答説話の変容—寺院圏から和歌圏へ;表白論の射程—寺社文化圏と世俗社会との交錯;中世の神と死者—忘れられた春日信仰の儀礼;神道切紙と寺社圏—國学院大學図書館所蔵『諸大事』を通路として;鎌倉前中期の寺院における出版—その背景と逓蔵過程の一、二の事実)
  • 寺社圏と技芸(今様の中の寺社と都市;院政期の斎院御神楽と賀茂斎王;楊貴妃と琵琶—楽琵琶の三曲の一つ「楊真操」と院政期の漢籍受容;延年の開口の世界観について;言語遊戯と結び付いた参道の燈篭—いわゆる「地口行灯」)

「BOOKデータベース」 より

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