英雄になった母親戦士 : ベトナム戦争と戦後顕彰
著者
書誌事項
英雄になった母親戦士 : ベトナム戦争と戦後顕彰
有志舎, 2014.10
- タイトル読み
-
エイユウ ニ ナッタ ハハオヤ センシ : ベトナム センソウ ト センゴ ケンショウ
大学図書館所蔵 件 / 全65件
-
該当する所蔵館はありません
- すべての絞り込み条件を解除する
この図書・雑誌をさがす
注記
引用・参考文献一覧: p[293]-303
内容説明・目次
内容説明
「英雄的ベトナムの母」—それはベトナム戦争において、革命戦士である子どもを戦闘で亡くした母親に対して国から贈られる栄誉称号である。だが、長きにわたるアメリカとの戦争のなかで、国土全体が戦場となったベトナムの女性は銃後の存在に留まっておらず、自ら銃を持って戦うと共に、その子ども達を戦場に送り出してきた。母もまた戦士だったのである。本書は、この「英雄の母」たちへのインタビュー調査によって、その戦い方を明らかにしながら、戦後ベトナム社会での「英雄としての母親」顕彰の問題を考える。
目次
- プロローグ(ベトナム戦争と母の物語;戦争と母への視線;調査と研究の方法)
- 1 「英雄の母」とは何か(博物館を巡りながら;戦争傷病者・烈士記念日;「英雄の母」のモニュメント)
- 2 「英雄の母」たちの語り(「英雄の母」たちの戦争体験;「英雄の母」を生み出す歴史と社会—「体験」の語りから見えてきたもの)
- 3 コンダオ刑務所と戦争顕彰(コンダオ刑務所の政治犯たち;元政治犯ニャンさんの語り;コンダオ島へ;戦争遺跡の顕彰)
- 4 その後の戦争と母の顕彰(カンボジア戦争と母たち;2012年の法令改正)
- エピローグ 英雄の時代の終焉(英雄の死;英雄の増加;「英雄の母」たちの行方)
「BOOKデータベース」 より