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宗主権の世界史 : 東西アジアの近代と翻訳概念

岡本隆司編

名古屋大学出版会, 2014.11

タイトル別名

宗主権の世界史

タイトル読み

ソウシュケン ノ セカイシ : トウザイ アジア ノ キンダイ ト ホンヤク ガイネン

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注記

内容: 導論: 世界史と宗主権, 第I部: オスマン秩序体系の転換と西洋(第1章「オスマン帝国における附庸国と「宗主権」の出現」, 第2章「主権と宗主権のあいだ」), 第II部: 西方から東アジアへ(第3章「宗主権と国際法と翻訳」, 補論「東西の君主号と秩序観念」, 第4章「ロシアの東方進出と東アジア」), 第III部: 近代日本と翻訳概念(第5章「Diplomacyから外交へ」, 第6章「日清開戦前後の日本外交と清韓宗属関係」), 第IV部: 翻訳概念と東アジアの変貌(第7章「モンゴル「独立」をめぐる翻訳概念」, 第8章「チベットの政治的地位とシムラ会議」), 第V部: 東西新秩序のゆくえ(第9章「中国における「領土」概念の形成」, 第10章「宗主権と正教会」), 文献目録, あとがき(岡本隆司), 図表一覧, 索引, 執筆者紹介

文献目録: p357-378

収録内容

  • 導論 : 世界史と宗主権 / 岡本隆司 [執筆]
  • オスマン帝国における附庸国と「宗主権」の出現 : ワラキアとモルドヴァを例として / 黛秋津 [執筆]
  • 主権と宗主権のあいだ : 近代オスマンの国制と外交 / 藤波伸嘉 [執筆]
  • 宗主権と国際法と翻訳 : 「東方問題」から「朝鮮問題」へ / 岡本隆司 [執筆]
  • 東西の君主号と秩序観念 / 黛秋津, 望月直人, 岡本隆司 [執筆]
  • ロシアの東方進出と東アジア : 対露境界問題をめぐる清朝と日本 / 山添博史 [執筆]
  • Diplomacyから外交へ : 明治日本の「外交」観 / 森田吉彦 [執筆]
  • 日清開戦前後の日本外交と清韓宗属関係 / 古結諒子 [執筆]
  • モンゴル「独立」をめぐる翻訳概念 : 自治か,独立か / 橘誠 [執筆]
  • チベットの政治的地位とシムラ会議 : 翻訳概念の検討を中心に / 小林亮介 [執筆]
  • 中国における「領土」概念の形成 / 岡本隆司 [執筆]
  • 宗主権と正教会 : 世界総主教座の近代とオスマン・ギリシア人の歴史叙述 / 藤波伸嘉 [執筆]

内容説明・目次

内容説明

現代の国際秩序を問い直す。「宗主権」とは何か。西洋人が多用したこの不可思議な概念の背後に歴史的大転換を読み解くことによって、西方・東方の多元的な文化圏を統合したオスマン帝国と清朝の「普遍性」の解体をはじめて包括的に捉え、現在までつづく世界秩序の形成過程を解明した画期的著作。

目次

  • 第1部 オスマン秩序体系の転換と西洋(オスマン帝国における附庸国と「宗主権」の出現—ワラキアとモルドヴァを例として;主権と宗主権のあいだ—近代オスマンの国制と外交)
  • 第2部 西方から東アジアへ(宗主権と国際法と翻訳—「東方問題」から「朝鮮問題」へ;東西の君主号と秩序観念;ロシアの東方進出と東アジア—対露境界問題をめぐる清朝と日本)
  • 第3部 近代日本と翻訳概念(Diplomacyから外交へ—明治日本の「外交」観;日清開戦前後の日本外交と清韓宗属関係)
  • 第4部 翻訳概念と東アジアの変貌(モンゴル「独立」をめぐる翻訳概念—自治か、独立か;チベットの政治的地位とシムラ会議—翻訳概念の検討を中心に)
  • 第5部 東西新秩序のゆくえ(中国における「領土」概念の形成;宗主権と正教会—世界総主教座の近代とオスマン・ギリシア人の歴史叙述)

「BOOKデータベース」 より

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