食品公害と被害者救済 : カネミ油症事件の被害と政策過程
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書誌事項
食品公害と被害者救済 : カネミ油症事件の被害と政策過程
東信堂, 2015.2
- タイトル別名
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Industrial food pollution : relief policies for the Kanemi oil disease victims
- タイトル読み
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ショクヒン コウガイ ト ヒガイシャ キュウサイ : カネミ ユショウ ジケン ノ ヒガイ ト セイサク カテイ
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注記
博士論文 (法政大学, 2013年) に加筆修正したもの
参考文献: p281-294
カネミ油症事件年表 (1881-2010): p306-398
内容説明・目次
内容説明
その被害が極めて深刻であるにもかかわらず、納得のいく補償もなされぬまま45年以上が経過し、今なお有効な対処が確立されていない—本書は、現在も多くの被害者が苦しんでいる「カネミ油症問題」の経緯を、改めて詳細に検討し、不条理な結果をもたらした原因を鋭く追及するとともに、法律上は存在しないとされてきた「食品公害」を独自の問題として認識することの必要性を指摘し、被害の救済策を具体的に提言する。
目次
- 第1部 本研究の視点と事例の基礎的知識(食品公害問題の分析視点—公害・化学物質汚染問題の先行研究より;食品公害という問題認識の必要性;油症をめぐる医学的・化学的知見の整理)
- 第2部 油症問題の歴史(なぜ油症が起きたのか—第1期:事件発生の前提条件(1881‐1968);なぜ被害者は訴訟を取り下げたか—第2期:裁判闘争(1968‐1987);なぜ被害者は沈黙したか—第3期:特例法成立期(1987‐2007))
- 第3部 被害と政策過程に関する考察(救われる被害、救われない被害—森永ヒ素ミルク中毒事件との比較;2007年時点から見た油症の被害;油症「認定制度」の特異性と欠陥;食品公害の被害軽減政策の提言)
「BOOKデータベース」 より