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カトリックの信仰

岩下壮一著

(ちくま学芸文庫, [イ56-1])

筑摩書房, 2015.7

タイトル読み

カトリック ノ シンコウ

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注記

講談社学術文庫 (講談社, 1994.6刊) を底本とし、解説を改め略年譜を加えたもの

叢書番号はブックジャケットによる

略年譜: p955

内容説明・目次

内容説明

人間が神の知恵と愛に与るとはいかなることか—。近代日本のカトリシズムを代表する司祭・岩下壮一が、豊かな学殖と明晰さでキリスト教の真理を闡明した記念碑的名著。公教要理(カテキズム)の概説書としていまだ類例がないだけでなく、深遠で難解な神学は本書により日常の信仰の糧へと一変した。時に表出するプロテスタンティズムや近代哲学への峻烈な批判は、人間精神を主観性の牢獄から解放し、再び霊的実在へ開かんとする著者生涯の意図から発しており、それは神の恩寵の賜物=カトリックの信仰においてこそ実現すると説く。

目次

  • 宗教とは何か(宗教の必要;真の宗教)
  • 天主(神の信仰は宗教の根底;神を知る二つの根底 ほか)
  • 三位一体(認識の限界を超えて天啓へ;三位一体はキリスト教の根本信条 ほか)
  • 創造と主宰(創造とは何か;創造は全能者の業 ほか)
  • 天使(天使の創造;天使崇拝と迷信 ほか)
  • 人間(物界の創造とその意義;自然は人に神を語る ほか)
  • 原罪(人祖の堕落とその結果;人生の矛盾 ほか)
  • 御托身その1(救主イエス・キリスト;救われし人類と神との関係 ほか)
  • 御托身その2(キリストの人性についての問題;ギリシャ思想における肉体観 ほか)イエズス・キリストの私生涯(プロテスタント的聖書観の誤謬;高等批評に譲歩する新教徒の矛盾 ほか)
  • イエズス・キリストの公生涯(イエズスの受洗と聖役の準備;イエズスの聖役の第一年 ほか)
  • 救世(御受難の物語;イエズス御受難についての考察 ほか)
  • 御復活(復活は原始教会の根本信条;後復活の歴史的根拠 ほか)
  • 御昇天(聖書の記事;御昇天の意味 ほか)
  • 聖霊(聖霊のはたらき;神は救いを強制し給わず ほか)
  • 公教会(Ekklesiampの語源の歴史;教会問題の所在 ほか)

「BOOKデータベース」 より

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