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形成される教養 : 十七世紀日本の「知」

鈴木健一編

勉誠出版, 2015.11

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形成される教養 : 十七世紀日本の「知」

形成される教養 : 十七世紀日本の知

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ケイセイ サレル キョウヨウ : ジュウシチセイキ ニホン ノ「チ」

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Contents of Works

  • 総論 : 形成される教養 : 十七世紀日本の〈知〉 / 鈴木健一 [執筆]
  • 策彦周良の聯句文芸 / 深沢眞二 [執筆]
  • 五山僧侶の教養 : 古澗慈稽を例に / 堀川貴司 [執筆]
  • 公家の学問 : 三条西家を中心に / 山本啓介 [執筆]
  • 教養としての謡 : 室町文化はいかに継承されたか / 宮本圭造 [執筆]
  • 林羅山と朱子学 / 澤井啓一 [執筆]
  • 林羅山の儒仏論 : 『野槌』和文序を緒として / 川平敏文 [執筆]
  • 伝授と啓蒙と : 松永貞徳『なぐさみ草』をめぐって / 西田正宏 [執筆]
  • 江戸初期の有職故実と文化システム : 書と公家装束をめぐって / 田中潤 [執筆]
  • 慶長前後における書物の書写と学問 / 海野圭介 [執筆]
  • 角倉素庵と学問的環境 / 高木浩明 [執筆]
  • 中世から近世初期の医学知識の展開 : 出版文化との関わりから / 町泉寿 [執筆]
  • 近世における大蔵経の出版とその影響 / 松永知海 [執筆]
  • 近世狩野派の墨竹図をめぐる教養 : 制作、鑑賞のための基礎知識の形成 / 門脇むつみ [執筆]
  • 『大坂物語』論 : 歴史はどのように記述されるのか / 柳沢昌紀 [執筆]
  • 烏丸光広の画賛 / 田代一葉 [執筆]
  • 貞徳俳諧と狂歌の思想 : 狂歌集の序文をめぐって / 田中仁 [執筆]
  • 街道の牛若物語 : 近世初頭の浄瑠璃の語られ方 / 阪口弘之 [執筆]
  • ことばと思想に見るキリシタン文化の影響 : 黒船・南蛮屏風・パンヤ・伊曽保物語の受容 / 小林千草 [執筆]

Description and Table of Contents

Description

近世初期。それまでの戦乱による混沌を経て、列島内部に安定がもたらされた。政治的・社会的制度が改めて確立していく動きと呼応するように、かつての人びとが獲得していた古典的な“知”を再び取り戻さんとする動きが現れる。さらに、海外からの最新情報と技術移入が起爆剤となって、教養の強化・定着・伝播へとつながっていく。“知”が社会の紐帯となり、教養が形成されていくその歴史的展開を、室町期からの連続性、学問の復権、メディアの展開、文芸性の胎動という多角的視点から捉える画期的論集。

Table of Contents

  • 1 基盤としての室町文化(策彦周良の聯句文芸;五山僧侶の教養—古澗慈稽を例に;公家の学問—三条西家を中心に;教養としての謡—室町文化はいかに継承されたか)
  • 2 学問の復権(林羅山と朱子学;林羅山の儒仏論—『野槌』和文序を緒として;伝授と啓蒙と—松永貞徳『なぐさみ草』をめぐって;江戸初期の有識故実と文化システム—書と公家装束をめぐって)
  • 3 メディアの展開(慶長前後における書物の書写と学問;角倉素庵と学問的環境;中世から近世初期の医学知識の展開—出版文化との関わりから;近世における大蔵経の出版とその影響;近世狩野派の墨竹図をめぐる教養—制作、鑑賞のための基礎知識の形成)
  • 4 文芸性の胎動(『大坂物語』論—歴史はどのように記述されるのか;烏丸光広の画賛;貞徳俳諧と狂歌の思想—狂歌集の序文をめぐって;街道の牛若物語—近世初頭の浄瑠璃の語られ方;ことばと思想に見るキリシタン文化の影響—黒船・南蛮屏風・パンヤ・伊曽保物語の受容)

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