書誌事項

身体と情動 : アフェクトで読むアメリカン・ルネサンス

竹内勝徳, 高橋勤編

彩流社, 2016.3

タイトル別名

The body and emotions : theorizing affects in American Renaissance

身体と情動 : アフェクトで読むアメリカンルネサンス

タイトル読み

シンタイ ト ジョウドウ : アフェクト デ ヨム アメリカン ルネサンス

注記

内容: まえがき(竹内勝徳), 第一部: 解き放たれる身体(「ポーの見たサイボーグの夢」-「エイハブの脚」), 第二部: 知覚とリズム(「情動の響き」-「「ぼくの親戚、モーリノー少佐」における笑い」), 第三部: 情動の政治学(「扇情のアダプテーションと情動調律」-「不安の感染」), 特別寄稿: 「トーン」(抄訳) , 訳者ノート, あとがき(高橋勤), 図版一覧, 索引, 執筆者一覧

文献: 各論末

収録内容
  • ポーの見たサイボーグの夢 / 高野泰志 [執筆]
  • 呪術師の杖 : リディア・マリア・チャイルド『フィロシア』における魂の再生手術 / 大串尚代 [執筆]
  • 電気と磁気の身体論 : 十九世紀アメリカ電磁気文化とマーガレット・フラーのフェミニズム戦略 / 城戸光世 [執筆]
  • エマソンの幸福薬 : 自然と偶然について / 古屋耕平 [執筆]
  • エイハブの脚 : メルヴィルにおける身体論の可能性 / 竹内勝徳 [執筆]
  • 情動の響き : 「ブルックリンの渡しを渡る」にみるホイットマンの欲望 / 舌津智之 [執筆]
  • 電信とタイプライターの音楽と駆動する情動 : メディア・テクノロジーに囚われしジェイムズ / 中村善雄 [執筆]
  • 流動する集団的パロール : 『ブレイク』における身ぶりと音楽 / 小林朋子 [執筆]
  • 「ぼくの親戚、モーリノー少佐」における笑い / 稲冨百合子 [執筆]
  • 扇情のアダプテーションと情動調律 : 歴史ロマンスとしての『牧師の求婚』 / 新田啓子 [執筆]
  • 「バートルビー」に潜む北米先住民 : 空間攻防とアメリカの負の遺産をめぐって / 大島由起子 [執筆]
  • 『緋文字』の時代とチリングワースの情動 / 村田希巳子 [執筆]
  • 不安の感染 : 「ベニト・セレーノ」における政治と情動 / 高橋勤 [執筆]
  • 「トーン」(抄訳) : 『醜い感情』より / シアン・ンガイ [著] ; 笠根唯訳
  • 『醜い感情』の翻訳にあたって : 訳者ノート / 笠根唯 [執筆]
内容説明・目次

内容説明

精神を優位に置くアメリカン・ルネサンスの時代に、身体や情動はどのように意識され、受けとめられたのか。ホーソーン、メルヴィル、ホイットマンらによる身体描写や、理性の背後に蠢く不穏なノイズとしての情動へのまなざしに着目。アフェクト理論を援用し、アメリカ文学史に新たな光を照射する。

目次

  • 第1部 解き放たれる身体(ポーの見たサイボーグの夢;呪術師の杖—リディア・マリア・チャイルド『フィロシア』における魂の再生手術;電気と磁気の身体論—十九世紀アメリカ電磁気文化とマーガレット・フラーのフェミニズム戦略;エマソンの幸福薬—自然と偶然について;エイハブの脚—メルヴィルにおける身体論の可能性)
  • 第2部 知覚とリズム(情動の響き—「ブルックリンの渡しを渡る」にみるホイットマンの欲望;電信とタイプライターの音楽と駆動する情動—メディア・テクノロジーに囚われしジェイムズ;流動する集団的パロール—『ブレイク』における身ぶりと音楽;「ぼくの親戚、モーリノー少佐」における笑い)
  • 第3部 情動の政治学(扇情のアダプテーションと情動調律—歴史ロマンスとしての『牧師の求婚』;「バートルビー」に潜む北米先住民—空間攻防とアメリカの負の遺産をめぐって;『緋文字』の時代とチリングワースの情動;不安の感染—「ベニト・セレーノ」における政治と情動;特別寄稿 「トーン」(抄訳)—『醜い感情』より)

「BOOKデータベース」 より

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